渋野 世界ランク日本人選手2番手に返り咲き 2021東京五輪で米ツアーで笑顔再び!

[ 2020年12月16日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー全米女子オープン最終日 ( 2020年12月14日    テキサス州 チャンピオンズGCサイプレスクリークC=6731ヤード、パー71 )

最終ラウンドの18番、バーディーで締め笑顔を見せる渋野
Photo By 共同

 メジャー大会の中でも最も歴史があり格式も高い全米女子オープンで4位となった渋野は、ロレックス世界ランキングのポイントで30点(優勝は100点)を獲得した。大会終了後に発表された世界ランキングは前週より3つ上がって13位。16位の古江彩佳を抜いて日本人選手2番手に返り咲いた。

 東京五輪の代表選考は来年6月28日時点での世界ランキングを基に決定される。出場枠は60人で、同ランク15位以内から各国最大で4人、16位以下は2人(15位以内も含む)までが上限となる。渋野は「あまり五輪は気にしていないけど一試合一試合、自分のゴルフができれば結果はついてくる。結果が残ればランクも上がってくる」と話すが、メジャーで高ポイントを得たことで、東京五輪代表を再び引き寄せた。

 惜しくもメジャー2冠を逃したが「この悔しい気持ちは米ツアーでないと晴らせない。絶対ここで、また戦いたい。米ツアーに早くて来年、再来年からは絶対行きたいと思っている」と決意をにじませた。

 来季の米ツアー日程は発表されておらず、コロナ禍の影響で2月のオーストラリアは中止。3月のアジアシリーズの開催も危ぶまれるなど、不透明な状況にある。加えて来季の米ツアー出場権を懸けた予選会も中止。21年の本格参戦のプランに影響が及んでいるが「来年はスポット参戦させていただける米ツアーでしっかり結果を残すこと」と主催者推薦などの大会出場を見据える。

 2カ月前の米国遠征時より気持ちは前向きでプラス思考になった。アプローチなどに楽しさを覚えるようになった22歳。2021年は五輪と米ツアーという本格的な世界挑戦の始まりの時となる。

 ▽渋野の出場資格 AIG全英女子オープンに優勝し、メジャー覇者に与えられる5大メジャーの出場権(ノンメンバーは2年間)を有している。ただし、昨秋のLPGA(全米女子プロゴルフ協会)のツアーメンバー登録を見送ったため、出場権は持っていない。トーナメント出場には主催者推薦などでのスポット参戦する道が残されている。

続きを表示

この記事のフォト

2020年12月16日のニュース