ジョセフHCが来年1月末に1年ぶり来日へ 新戦力発掘に意欲 ラグビー23年W杯抽選会一夜明け会見

[ 2020年12月15日 09:40 ]

抽選会から一夜明け、オンライン会見に臨むジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(右)と藤井雄一郎ナショナルチームディレクター

 ラグビーの23年W杯1次リーグ組み合わせ抽選会から一夜明けた15日、日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、51)、強化担当の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(51)がオンライン会見に臨んだ。世界ランキング10位の日本は、同2位のイングランド、8位のアルゼンチンと同じD組に入った。決定を受けてジョセフHCは改めて、「抽選会が終わり、具体的に対戦相手が決まり、エキサイティングな気持ち」と語った。

 イングランドを率いるのは、前任者でもあるエディー・ジョーンズ氏(60)。昨年のW杯で史上初の8強入りを果たした日本代表の基盤を築いた知将で、リーチ主将(東芝)やフッカー堀江(パナソニック)、SH田中(キヤノン)ら教え子たちが今も活躍する。ジョセフHCはそうした背景を踏まえ、「特にエディーと日本の関係性があるので、選手にとっても楽しみな対戦になるだろう」とリップサービスしてみせた。

 一方、11月には母国のニュージーランドから初勝利を挙げたアルゼンチンは、今最も旬なチーム。昨年のW杯準決勝でオールブラックスを撃破したイングランドを含め、「両国ともニュージーランドに勝っているので、われわれにとってはチャレンジになる。セットピースが強く、フィジカルな相手」と武者震いした。

 藤井氏によれば、ジョセフHCは来年1月末に約1年ぶりに来日し、トップリーグの視察を行う予定。就任した16年秋にまだ大学生だった姫野和樹(トヨタ自動車)がW杯で活躍した例を挙げ、「今の大学の選手が23年の舞台に立っても、何らおかしくない。トップリーグで活躍する選手がいたら、われわれが評価する」と言及。特に選手層が薄いロック、代表引退を表明している福岡堅樹(パナソニック)の抜けるアウトサイドバックスを含め、「全体としてもう一層、(選手層に)厚みを付けていきたい」と課題を挙げた。

 W杯での目標については、藤井氏は「トップ4に入るという目標では入れない。自然に目標は世界で一番になることになる」と掲げ、ジョセフHCは「まずはトップ8に入ること」と話した。

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2020年12月15日のニュース