【砂村光信の目】日本は最も厳しい組、早急に強化計画確立を

[ 2020年12月15日 05:30 ]

23年ラグビーW杯1次L組み合わせ抽選

パリで行われたラグビーW杯フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選会。日本はD組に入った(AP)
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 A組はニュージーランドと地元フランスの2強、B組は南アフリカが頭ひとつ抜けてアイルランドとスコットランドの2位争い、C組は優勝候補がいない割と楽なグループ。やはりD組が最も厳しい。

 イングランドは日本を知り尽くすエディーが弱点を徹底的に分析してくるはずだ。主力に30代が少なく、準優勝した昨年のW杯とほぼ同じメンバーが予想される上に若手の発掘も巧みだ。万全の状態で臨まないと勝てない相手だけに、日本は試合順や前の試合との間隔も鍵。フランスは国土が広く移動にも時間がかかるので、コンディションを保つためにも合宿地の選定など準備が大切となる。

 アルゼンチンとは交流が少なく、今後は情報をいかに仕入れるかの勝負となる。FWが強くて守りが堅く、ラテン系らしいひらめきのプレーも特長だ。ラグビーは荒っぽいが、相手を挑発して退場させるようなこともしてくる。主将のマテラは統率力が抜群で、SOサンチェスはキックの精度が高いだけにペナルティーは厳禁。一発勝負には強いが調子の波も大きいので、ここも試合順が重要だ。

 既にハイレベルな国際試合を戦っている両国と違い、日本は代表活動で出遅れている。早急に強化計画を確立しないと厳しいW杯になってしまう。(元U―23日本代表監督)

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2020年12月15日のニュース