渋野 最終ラウンド順延、日本勢で談笑して「気分転換」いざ月曜決着

[ 2020年12月15日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 第4日 ( 2020年12月13日    テキサス州ヒューストン・チャンピオンズGCサイプレイスクリークC=6731ヤード、パー71 )

全米女子オープン最終ラウンドが悪天候で順延となり、笑顔で取材に応じる渋野日向子
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 最終ラウンドを開始したが、悪天候のため65人中24人がスタートできず、競技は翌14日(日本時間同日深夜)に持ち越しとなった。1打差で首位の渋野日向子(22=サントリー)はスタート前に中断が決まり、約3時間待機した後に順延が決定。今季最後のメジャーは、11年大会以来9年ぶりの「月曜日決着」となった。

 スタート25分前、練習グリーン上で中断のホーンを聞いた。首位で迎える運命の18ホールは、翌日へと持ち越し。「天気予報を見ていて、こうなることは予想していた」。渋野にとってはあくまでも想定内。大会では9年ぶりの「月曜日決着」を自然体で受け入れた。

 約3時間の中断中には、ロッカールームで日本勢同士で談笑。さらに笹生優花からパンをもらったことを明かし、「こっちのおいしいパンを持ってきてくれて。ブルーベリージャムとピーナツバターです」と笑みを浮かべた。難コースに立ち向かい、ここまでの3日間は頭も体もフル回転してきた。ラウンドのなかった一日を、「良い気分転換」と前向きに捉えている。

 3日目までの平均飛距離は66人中43位の242・2ヤード。雨が降り続いて芝が濡れ、ランが出ない状態でプレーするよりも、曇り予報の月曜日にプレーした方が飛距離の面でプラスに働くはずだ。一方で、14日は前日より気温が10度近く下がる予測もある。「距離も変わると思うけど、その中で頑張れたら」と、警戒を怠らなかった。

 女子メジャー最古の大会で、目指すは日本人史上初のメジャー2冠。「目の前の一打に集中して、私らしいゴルフが18ホールできればいいな」。2020年最後の18ホールで、全てを出し切る。

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