アルゼンチンが大金星!NZを通算30度目対戦で初撃破 ラグビートライネーションズ

[ 2020年11月14日 20:59 ]

ニュージーランドを下し、喜ぶアルゼンチンの選手たち(AP)
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 ラグビーの南半球一を争うトライネーションズは14日にオーストラリア・シドニーで第3戦が行われ、世界ランキング10位のアルゼンチンが同2位のニュージーランドを25―15で破った。アルゼンチンがニュージーランドに勝つのは、1985年の初対戦から通算30度目の対戦で初めて。一方のニュージーランドは7日の同大会第2戦でオーストラリアに敗れており、2011年以来、9年ぶりのテストマッチ2連敗となった。

 試合は開始直後から小競り合いが起きる波乱含みのスタート。両国ともPGで3点を取り合って迎えた同18分、アルゼンチンはSOニコラス・サンチェスがディフェンスラインの裏を突くショートパントを放つと、獲得合戦でこぼれたボールをサンチェスが自ら獲得してトライ。15年W杯の得点王は結局1トライ1ゴール6PGで全25得点を挙げる活躍。後半に2トライを許したが、オールブラックスの反撃を振り切り歴史的な白星を挙げた。

 1996年にニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3カ国で始まった大会は、2012年にアルゼンチンが加わり、「ラグビーチャンピオンシップ」の大会名で毎年南半球一が争われてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で、昨年のW杯王者の南アフリカが不参加となり、オーストラリアでの1国開催となっている。

 アルゼンチンは過去8年で通算5勝、最下位7度と苦戦を強いられてきた。同国でも新型コロナが猛威を振るっており、開幕1カ月前にはオーストラリアに入国。先週までオーストラリアのセカンド代表などと実戦を重ね、今年初のテストマッチで世紀の番狂わせ。パブロ・マテラ主将は「アルゼンチンのラグビーにとって、とてつもない大きな試合だ。われわれは国民に対し、努力は実るといいうことを証明したかった」と感情を爆発させた。

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2020年11月14日のニュース