ハプニングなんの!小斉平 テレビ中継用やぐらに乗っても幸運パー、66で首位浮上

[ 2020年11月14日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第2日 ( 2020年11月13日    静岡県 太平洋クラブ御殿場C(7262ヤード、パー70) )

<三井住友VISA太平洋マスターズ・2日目>18番、トラブルがあったもののパーセーブでホットした表情を見せる小斉平優和 (撮影・西尾 大助)
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 ツアー4年目の小斉平優和(22=太平洋クラブ)が最終18番で第2打がテレビ中継用のやぐらに乗るハプニングに見舞われながらパーで収め66、通算5アンダーで木下稜介(29=ハートランド)らと並びトップに立った。金谷拓実(22=東北福祉大)は70と伸ばせず1アンダー10位、石川遼(29=CASIO)は67で39位と、共に決勝ラウンドに進出した。

 最終18番パー5、右ラフからの小斉平の7Iでの第2打は大きく右に曲がり、グリーン右にある池の手前に建てられた中継用やぐらの方向へ。近くにいた人も手伝い捜したが見つからず、制限時間まで1分となって、高さ20メートル付近の足場で見つかった。無罰でやぐらの下にドロップした3打目はピン手前20メートル。最大のピンチをパーでしのいだ。

 「やっちゃったと思ったのに、本当にラッキーだった」とホッとした表情。17番まで5バーディー、1ボギー、通算5アンダーでツアー初のトップに立った。ツアー4年目で未勝利、国内と並行し資格を持つ米下部ツアーにも出場。コロナ禍の米国へ3往復し、半分以上の12戦で予選落ち。その都度、自主隔離の苦労も味わった。

 3年目に太平洋クラブと所属契約。大会前には1週間合宿し、会場の御殿場コースを回る幸運にも恵まれた。注目の金谷とは同じ98年生まれ。「高いレベルの中で自分も頑張りたい」とホームコースでの初優勝に挑む。

 ◆小斉平 優和(こさいひら・ゆうわ)1998年(平10)5月22日生まれ、大阪府高槻市出身の22歳。小学生の時から全国大会で優勝し、高校では日本ジュニア優勝、日本アマ3位。17年からツアーに出場し昨年は賞金ランク95位、今季はフジサンケイクラシックで9位。1メートル80、85キロ。インターネットサイト「名字由来net」によると「小斉平」姓は全国に約320人、ランキングは1万6559位。

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