元大関の琴奨菊引退へ 36歳、日本勢10年ぶりV 年寄「秀ノ山」に

[ 2020年11月14日 11:31 ]

琴奨菊
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 大相撲の元大関で西十両3枚目の琴奨菊(36)=本名菊次一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=が現役引退の意向を固めたことが11月場所7日目の14日、日本相撲協会関係者の話で分かった。協会理事会の承認を経て、年寄「秀ノ山」を襲名する見通し。力強い取り口と優しい人柄の人気力士が土俵を去ることになる。

 西前頭11枚目だった9月の秋場所で左ふくらはぎを痛めて途中休場し、今場所は15年ぶりに十両へ転落。6日目まで1勝5敗と振るわなかった。14日に協会へ休場を届け出た。今後引退への手続きが進むとみられる。

 関取最年長の琴奨菊は高知・明徳義塾高から2002年初場所で初土俵。05年初場所で新入幕を果たすと、左四つからのがぶり寄りを武器に出世し、11年秋場所後に大関に昇進した。16年初場所で唯一の幕内優勝を成し遂げ、日本出身力士として10年ぶりに賜杯を抱いた。

 左膝などの故障が重なり、17年初場所で32場所維持した大関からの陥落が決定。その後の復帰はならなかった。先場所までの幕内在位は史上7位の92場所で、幕内連続在位は史上4位の91場所、幕内勝利数は史上6位の718勝だった。

 7日目に対戦が組まれていた明瀬山は不戦勝。

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2020年11月14日のニュース