大分車いすマラソンあす号砲 吉田「煉獄さんの分まで頑張ります」

[ 2020年11月14日 18:35 ]

大分車いすマラソンの前日会見に登場した有力選手(左から)鈴木朋樹・渡辺勝・山本浩之・吉田竜太・喜納翼・土田和歌子
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 大分車いすマラソン(15日開幕)の前日会見が14日、大分県庁で行われ、東京パラリンピック出場を目指す有力選手6名が意気込みを語った。

 今大会は世界ランキングに反映され、来夏の東京大会代表選考に大きく関わる。コロナ禍の影響で海外遠征も未定の状況。今季最初で最後の国内レースで、まだ出場権を手にしていない選手にとっては実質的なラストチャンスとなる。

 出場権は各国地域で男女最多3名まで。現在内定しているのは男子の鈴木朋樹(26=トヨタ自動車)のみ。東京への切符を手にするためには、19年4月1日から21年4月1日まで2年間の世界ランキングで6位以内に入り、さらにすでに内定している選手を除く上位2名に入る必要がある。

 最新のランキングから、男子の最低目標タイムは1時間22分23秒。現在9位タイで1時間24分2秒の記録を持つ吉田竜太(39=SUS)は、「(鬼滅の刃の人気キャラクター)煉獄さんの分まで頑張ります」とにやり。作中で主人公たちに“心の強さ”を問いかけたキャラクターに思いをはせ、「自分にできることを考える。集団をガンガン引っ張っていきたい」と力強く語った。

 女子の最低目標タイムは1時間36分26秒。現在13位でトライアスロンとの2種目で東京を狙う土田和歌子(46=八千代工業)は「挑戦できる今を大切に、スポーツが大きな力になると知ってもらいたい」と話した。自粛期間中はレーサーやグローブの形状から見直し、走り込みや心拍数を鍛えるトレーニングを徹底的にやりこんできた。真剣勝負を控え土田は「しっかりランキングを上げるために、タイムを出すのが目標。自分自身が納得できるレースにしたい」と決意を口にした。
 

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2020年11月14日のニュース