強行出場の新浜が1000M優勝 練習での転倒で体にダメージも意地見せる

[ 2020年11月14日 14:24 ]

スピードスケート 全日本選抜競技会帯広大会第2日 ( 2020年11月14日    明治北海道十勝オーバル )

新浜立也
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 男子1000メートルが行われ、新浜立也(24=高崎健康福祉大職)が1分9秒32で優勝した。2位は1分9秒412で近藤太郎(26=ANAAS)、3位には1分9秒418で小田卓朗(28=水戸開研)が入った。

 大会前日の練習で転倒した影響で、初日の男子500メートルでは16位に終わった新浜が意地を見せた。体にダメージが残り、500メートル後の会見ではこの日の出場を様子見としていたが「悔しさを晴らしたい。無理することはないけど、現状的には無理した方がいい」と強行出場を決意。深夜11時頃までトレーナーと体のケアを行い、この日朝も筋肉の緊張をほぐすエクササイズを入れてから氷上練習で刺激を入れ、「いける」と判断したという。

 500メートルではコーナーでふらつく場面もあり、「いざスタートしたら昨日のレースがよみがえってきた。またミスするのではとインコーナーでの恐怖感があった。600メートルの通過がいつもより遅くなって、内容は自分らしくなかった」と明かした。それでも必死に滑り続け、2位に0・09秒差で優勝。レース直後のため体の状態はまだ分からないとしながらも、「悪化しないようにケアをしっかり入れて来週(八戸大会)へつなげていけたら」と話した。

 10月の全日本距離別選手権1000メートルで国内最高記録の1分8秒53をマークしたが、日本記録を持つ500メートルでは今季2戦とも村上右磨(27=高堂建設)に勝てていない。今季新調した靴にまだ慣れておらず、「体とのずれが生じている分、最初の加速がうまくいってないのかな」と分析。まだシーズン序盤だけに「靴の慣れはレースで発揮できないと意味がない。1本でも多くレースをこなすことが今季は重要かなと思ったので、今日は無理してでも出たかった」と説明した。

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2020年11月14日のニュース