納谷 無傷4連勝勝ち越しで来場所新十両へ前進 「しっかり決めてこい」貴景勝エールに応えた

[ 2020年11月14日 15:31 ]

大相撲11月場所5日目 ( 2020年11月14日    東京・両国国技館 )

<大相撲11月場所7日目>北ハリ磨(後方)を押し倒しで破る納谷(撮影・吉田 剛)
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 大横綱・大鵬の孫で、元関脇・貴闘力の三男の西幕下筆頭・納谷(20=大嶽部屋)が無傷の4連勝で勝ち越しを決め、来年初場所での新十両昇進に大きく前進した。リモート取材に応じる前には目元を拭う場面もあり「そんな感じでもなかったんですけど」と照れくさそうに話した。

 幕内経験者の東幕下3枚目・北ハリ磨(34=山響部屋)の動きをよく見て立ち、突き押しで相手の上体を起こしながら前進。最後は勢い余って自らも土俵下に転がった。「今日、勝ち越しを決めてやろうと思って取った。何をしてくるか分からない大きくない相手。全力で当たらない、余力を残した立ち合い。相手が当たってきたので、そこから全力でいった」。思い描いた通りの内容でストレート給金を果たした。

 9月の秋場所は西4枚目で5勝を挙げたが、他の力士との兼ね合いで昇進を逃した。幕下上位に上がってきてからは大事な一番で勝てないことがあり、自身も勝負弱さを気にすることもあった。「今日の相撲を見ていただければ勝負弱いとは言われないと思う」と胸を張った。付け人を務めている大関・貴景勝からは前日、「しっかり決めてこい」と言われており、埼玉栄高の先輩の激励にしっかり応えた。

 十両昇進を確実にするためにも、残り3番が大事になってくる。「先場所上がれなかった時点で、7番勝って上がってやろうと思っていた。来場所、余裕が出るようにしっかり3番勝ちたい」と全勝を狙っている。

 高校相撲の同期の琴勝峰、豊昇龍は幕内で活躍している。「自分だけ(関取になっていない)というのはあった。なんで弱いのだろうと。しっかり追いついて、テレビで映る時間に取りたい」とライバルへの対抗意識を燃やしていた。

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2020年11月14日のニュース