【しぶこ専属・斎藤大介トレーナーと世界を目指そう(2)】木登りグルグル、ボール叩き…親子でおうちトレ

[ 2020年10月15日 05:30 ]

木登りグルグル(1)
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 第1回で書いたように、このトレーニング・メソッドでは学校などで一般的に使われている暦年齢ではなく、身長が最も伸びる年齢(PHV)から割り出した発育年齢を基に、それぞれの年代に必要なメニューや考え方を紹介します。まずは幼児期から高校までの世代を4段階に分けた最初の<第1段階=男子は5~7歳、女子は4~6歳>。この段階は全ての基本的な運動能力を伸ばすのに適した年代です。(取材協力・コモゴルファーズアカデミー)

 (1)木登りグルグル
 身体の周りをグルグル回るエクササイズです。お子さんが落ちない程度の最小限のサポートをしてあげてください。全身をうまく使わないと落ちてしまいます。しっかりと腕でつかむ動作により腕力、握力が強くなるのに役立ちますし、腕だけでなく脚など全身の連動性を高めるトレーニングにもなります。お子さんが怖がるようでしたら大人が膝を曲げて中腰になってください。お子さんが大人の太腿の上に足を置けるようになるので安定します。特別な器具を必要としない親子で遊びながらできる楽しいエクササイズにしてください。

 (2)前回り
 マット運動の前回りです。軟らかいマットの上で行います。マットの代わりに布団を使っても良いでしょう。回転を繰り返すスペースがなければ、行って戻る動作を繰り返しても良いでしょう。身体のバランス感覚を養うのに役立ちます。

 (3)ボール叩き
 ゴムやビニールなどの軟らかいボールを大人がトスし、お子さんがバレーボールのアタックの要領で、手ではたき落とします。軟らかいボールの代わりに新聞紙などを丸めて作ったボールを使っても良いでしょう。ボールの進路を予想する空間認識能力とそれに合わせて動く自分の身体をコントロールする能力を養うことができます。利き腕だけでなく左右どちらの手でも試してみましょう。

 (4)障害物ジャンプ
 ジャンプ力の向上と自分に向かってくる物の動きや速さを予測してタイミング良くそれをよける空間認識能力を養います。100円均一ショップなどで販売されているおもちゃのバットなどを利用するといいでしょう。障害物の動きは最初はゆっくり。子どもたちがまず「できる」という成功体験を味わうことが大切です。この成功体験がエクササイズは楽しいものだという意識付けにつながっていきます。

 今回、紹介したエクササイズはどれも室内で簡単にできるものです。遊び感覚で楽しむのが最大のポイントです。細かい動きについてはスポニチチャンネルを参考にしてください。

 ◇斎藤 大介(さいとう・だいすけ)柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を持つ。男子ゴルフの片山晋呉にトレーナーとして帯同し、ゴルフに目覚める。14年から海外で研さんを積んで独立。16年から米女子ツアーに拠点を移し、リディア・コ、李晶恩イジョンウンら海外メジャー優勝者のトレーニングを手掛ける。19年11月から渋野日向子を担当。自身のインスタグラム(golf_fit_japan)でも渋野らとのエクササイズ動画を公開。この連載執筆を機にジュニア向けの育成メニュー作成やオンライン相談も開始。インスタのプロフィールから斎藤トレーナー本人に問い合わせも可能。

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