パラ陸上女子走り幅跳び代表・前川楓「自分と違うこと理解し合えば」

[ 2020年10月15日 05:30 ]

シンポジウムに参加した(左から)陸上の前川、テコンドーの太田、競泳の山田(撮影・高橋 雄二)
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 毎日新聞社主催の公開シンポジウム「ともに。~私たちにできること」が14日に都内で行われ、パラリンピックやパラスポーツが共生社会実現に与える価値について話し合われた。討論会には東京パラリンピック代表に内定している陸上女子走り幅跳びの前川楓(22=チームKAITEKI)や、テコンドー女子58キロ超級の太田渉子(31=ソフトバンク)、代表入りが有力視される競泳男子の山田拓朗(29=NTTドコモ)が参加し、1時間にわたり熱い議論が繰り広げられた。

 テーマは「障がい者に対する日本と海外の違い」。日本は点字ブロックなどハード面で充実しているが、「一人で何とかなる、と思われがち」だと山田は分析する。逆に海外は設備不十分。太田は「困っていたら“大丈夫?”って声を掛けてもらえる」と自らの経験を話した。

 パラリンピックの東京開催で、パラスポーツの認知度向上が期待される。前川は大会を通して「自分と違うことに対して理解し合えば、すてきな社会になっていくのではないか」と笑顔で語った。 (小田切 葉月)

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2020年10月15日のニュース