松岡修造氏 大坂Vへのポイント熱血解説、“打つ時は打つ”という決断が重要

[ 2020年9月11日 23:00 ]

全米オープン女子シングルス準決勝で強烈なフォアハンドストロークを放つ大坂なおみ(AP)
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 テニスの全米オープン第11日は10日(日本時間11日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス準決勝で世界ランキング9位の第4シード、大坂なおみ(22=日清食品)は同41位の第28シード、ジェニファー・ブレイディ(25=米国)に7―6、3―6、6―3で競り勝った。優勝した18年以来、2年ぶりの決勝進出。4大大会3勝目を懸けた決勝は12日(日本時間13日)、元世界1位のビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)と対戦する。スポーツキャスターの松岡修造氏(52)が準決勝を分析し、決勝のポイントなどを挙げた。

 女王の風格を感じる戦いだった。第1セットのタイブレーク。なおみさんは特別なことをしていないが、それまで完璧なプレーをしていたブレイディが崩れた。ミスをしない大坂さんの重圧に押されて、勝手にミスを重ねた。なおみさんの凡ミスは、第1セットはわずか4回。試合を通して17回(相手は25回)しかなく、その安定感が相手のミスを誘ったといっていい。

 メンタル面の充実も素晴らしい。悪い時のなおみさんなら、第2セットを落とした流れを最終セットにも引きずり、そのまま負けていた可能性が高い。この試合ではミスをした直後に素早くその場所を離れたり、ジャンプしたりするなどして、悪いプレーを忘れて次のポイントに集中しようとする姿勢が目を引いた。人種差別に対する抗議マスクが話題の的になっていることもあり、プレーを含めた言動から使命感が伝わってくる。

 技術面ではフォアハンドが力強くなった。元々安定していたが、以前よりもテークバックが小さくなり、スイングスピードが上がったことで、ストレートも角度のあるボールも威力が増した。フットワークも良くなり、ベースライン際で走らされり、深い重いボールを返されたりしても、低い姿勢でバランスを保ちながら返球するすべを身につけたことも大きい。第1サーブ成功率は57%と決して高くないが、スピードやコースに工夫がみられる点からも進化を感じられる。

 決勝の相手はアザレンカになったが、S・ウィリアムズより嫌な相手。速いタイミングで攻撃を仕掛けてくるので、なおみさんが準決勝のように我慢をしているだけなら、ペースを握られてしまう。もう1段階テニスのレベルを上げる必要があり、リスクを冒しても“打つ時は打つ”という決断が重要になる。(スポーツキャスター)

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