藤田寛之のLet’s Begin【第11回 ドライバー編(2)】

[ 2020年9月11日 12:00 ]

ティーショットについての解説を行う藤田寛之プロ(円内)
Photo By スポニチ

 今回のテーマはドライバーショットのミスを防ぐドリルについてです。前回、ドライバーショットでボールを右に打ち出したミス日本ミススポーツの田中絵梨果さん。その原因は体が目標方向に流れることだと指摘した藤田寛之プロ。早速、左に流れる動きを矯正するドリルを紹介してくれました。ティーチングプロのジミー常住氏が進行役を務めます。

 常住 ドライバーショットを右の林に打ち込んでしまった田中さんですが、藤田プロから見て、ミスの原因はどこにあったと思いますか?

 藤田 基本的にアドレスからトップ・オブ・スイングまでは悪くなかったと思います。問題は、ダウンスイングからフォロースルーにかけて、体全体が目標方向に流れてしまったことです。ボールにクラブヘッドを当てたい意識が加わると、どうしてもスイング軌道がインサイドアウトになり、外側に向かってヘッドを出していきます。その結果、ボールを右に打ち出すことにつながります。ちなみに、フェースのどこにボールが当たったか分かりましたか?

 田中 フェースの手前側だったと思います。

 藤田 いわゆるヒールですね。どこに当たったか、ベテランでも分からない人がいるのに、よく分かりましたね(笑)。ヒールに当たったということは、アドレスではフェースの真ん中で構えているので、それよりもヘッドが外側に出ているわけです。

 田中 私の場合、体の軸を固定して回転しているわけじゃなく、バックスイングやフォロースルーで左右にブレているということですね?

 藤田 そうです。体の軸がブレないようにするには、次のドリルが有効です。まず、1Wを逆さに持って下さい。グリップエンドでボールをパチンと打つイメージで素振りをしましょう。平手でボールをパチンと打つ感じです。その手の動きに体をクルンと回す動きをプラスします。それができたら、クラブを元に戻して握り、同じイメージで素振りをして下さい。実際にボールを打つときもパチンと叩くと、体の軸が目標方向に流れる動きを防げるようになります。

 常住 先ほど田中さんがヒール寄りで打っているという話でしたが、アドレスでのボールと体の距離を変えてはどうでしょう?

 藤田 ボールから少し離れたらどうかという発想だと思いますが、実は田中さんの場合、ボールと体の距離は遠いんですよ。にもかかわらず、ヒール寄りに当たるということは、やはりスイング軌道に問題があると考えたほうがいいでしょう。にもかかわらず、ボールから離れて立つと、余計にスイング軌道が悪くなります。同様に、トウ寄りでボールをヒットする人がボールに近く立つこともお勧めしません。やはりスイング軌道を修正することから始めるべきです。

 田中 最初にクラブを逆さに持って素振りをするのは何か意味があるんですか?

 藤田 先端が軽くなるからです。体の軸が左に流れるというのは、重い物を引きずるように動かしているからです。それだとボールをパチンと叩くことはできません。まずは、パチンと叩く動きを身につけてほしいので、先端を軽くするために逆さに持ってもらいました。

 田中 なるほど。ぜひやってみたいと思います。


 <ミス日本ミススポーツ今週の一言>
 「ボールを真っ直ぐ飛ばすには、体の軸がブレないように回転させないといけなんですね」

(取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)


 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの50歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。
 
 ◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の22歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年9月11日のニュース