大坂 全米OP3年連続16強入 18歳相手に一瞬イライラも「第3セットは考えずに攻めることができた」

[ 2020年9月5日 06:58 ]

テニス全米オープン第5日 ( 2020年9月4日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

4回戦へ進んだ大坂なおみ(AP)
Photo By AP

 女子シングルス3回戦で、世界ランキング9位の第4シード、大坂なおみ(22=日清食品)が同137位のマルタ・コスチュク(18=ウクライナ)を6―3、6―7、6―2で下した。2時間30分超の激戦を制して、3年連続の16強入り。4回戦では同21位の第14シード、アネット・コンタベイト(24=エストニア)と対戦する。

 雄叫びを上げ、ラケットを投げつけた。第2セットのタイブレーク。2―0から4連続ポイントを許すなどして4―7で失うと、大坂が怒りを爆発させた。「第2セットは受け身になって考えすぎた。怒りが沸いたが、ポイントに集中しようと思った。第3セットは考えずに攻めることができた」。一瞬、心が乱れたが、最終第3セットは集中力を取り戻した。第4ゲームを0―40からキープすると、第5、第7ゲームを連続ブレーク。第8ゲームをラブゲームでキープし、2時間30分を超える熱戦に終止符を打った。

 1、2回戦に続き、黒人被害者の名前の入った黒マスクを着けて登場。この日は2月にジョージア州でジョギング中、白人男性にトラックで追い掛け回されて射殺されたアマード・アーベリーさんだった。今大会は決勝までの試合数に合わせて7枚用意。8月31日の1回戦で3月に警官に射殺された女性ブレオナ・テーラーさん、2日の2回戦では昨年8月に警官による取り調べ後に死亡した男性エリジャ・マクレーンさんの名前入りマスクを着用した。

 18歳の挑戦を退けて、3年連続の16強入り。前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープンで痛めた左太腿には2回戦に続いてテーピングが施されており、フルセットマッチによる患部への影響が心配される。大坂は「タフな相手だった。彼女は若いので自分の方が多くの試合をこなしている分、最後は経験が助けになったのかもしれない。とても疲れた。アイスバスに入りたい」と語った。グランドスラムは2週間の長丁場。2年ぶりの優勝へ、まずは体のケアを最優先させる。

続きを表示

2020年9月5日のニュース