松岡修造氏 パワー増した大坂のフォアハンド トスの感覚さえ合えばエースも増える

[ 2020年9月2日 05:30 ]

テニス全米オープン第1日 ( 2020年8月31日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

第一サーブの成功率が51%だった大坂(AP )
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 【松岡修造の目】優勝した18年全米や19年全豪で見せた工夫や我慢は見られなかった。大坂さんは相手が打った球を打ち返す一本調子のテニスだった。第1サーブ成功率も51%と高くない中、それでも押し切れるのだから相当レベルは高い。特にフォアハンドのパワーが増したように感じる。サーブはトスが少し低く、左右や後方にもズレていたが、打ち方自体は良かった。トスの感覚さえ合えば、この試合で6本だったエースが何倍にも増える可能性は高い。

 優勝できるかどうかは、相手うんぬんではなく大坂さん次第。自分のテニスをすれば負ける要素はないので、メンタル面に注目している。力で押し込もうとして、どんどんミスが出るのが一番悪い形。フォアでボールを叩きつける意識が出ると、ミスのリスクは増す。その方向にいくと非常に危険で、格下に足をすくわれるかもしれない。

 土居さんはストローク、ネットプレーなど持ち味を出した素晴らしいテニスをしていたと思う。(スポーツキャスター)

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2020年9月2日のニュース