しぶこ育てた名コーチ・青木翔のらくらく上達講座(9)

[ 2020年3月6日 12:00 ]

アプローチのミスを防ぐための練習方法を解説する青木翔コーチ
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 渋野日向子のスイングコーチを務める青木翔氏の特別レッスン。第9回のテーマは、アプローチのミスを防ぐための練習方法です。アベレージゴルファーに多いミスといえば、ダフリやトップでしょう。青木コーチによれば、その原因はボールをすくい打つ動きにあると言います。ミスの原因を解消し、さらに距離感を合わせるには、スティックを利用したドリルが有効です。

 正しいアドレスで構えているのに、ミスをする人は少なくありません。特に多いのは、ボールの手前を打つダフリです。ひどい人になると、ボールが数センチしか進まなかったりします。

 その要因は、ボールを上げよう、クラブフェースの上にボールを乗せようという意識です。インパクト以降で右手首を手のひら側に曲げる動きにつながるため、必要以上にロフトが寝てしまいます。当然、フェースの上にボールが乗らず、クラブヘッドを下ろすタイミング次第でダフリやトップが出ます。

 まずは、右手首を手のひら側に曲げる動きをなくしましょう。そこでお勧めしたいのが、スティックを使ったドリルです。クラブでも構いませんが、重たくなるので、できればスティックのように軽いものを用意して下さい。方法は以下の通りです。

 ボールを右足爪先の前に置いたら、ハンドファーストに構えます。両手は左足太腿内側の前。このとき、SWとスティックを重ねて握ります。スティックの先端がシャフトの真ん中ぐらいにくるようなイメージです。

 スティックの反対側がグリップエンドから飛び出るため、飛球線後方からだとスティックが体を突き刺したように見えるはずです。さらに、スティックが左脇腹に接するように構えましょう。

 その形から3ヤードをキャリーさせるつもりでテークバックを行い、フォロースルーまで振ってみます。ポイントは振り終えたときに、スティックが左脇腹から離れていることです。

 この動きができれば、アドレスでつくった右手首の角度をキープしたままボールを打てるので、ロフトが変わらずにインパクトを迎えることができます。当然、ダフリやトップといったミスも激減します。

 手首をこねない打ち方ができるようになったら次の段階です。ボールが強く飛び出すという人は、ハンドファーストの度合いが強くなっている可能性があります。その場合は、今度はスイング中にスティックが左脇腹から離れないようにクラブを振りましょう。やはり3ヤードキャリーさせるつもりでクラブを振ります。スティックが左脇腹から離れずに打つことができると、本来のロフトでボールが打ち出されるので出球が強くなるミスは防げます。打ち方としては、手先だけでクラブを振ろうとせず、短い距離でも体をしっかりと回転させながらクラブを上げて下ろすのがポイントです。

 最終的には、スティックを使わなくても、同じようにボールをヒットするのが目標です。自分なりに感じがつかめたらスティックを外してボールを打ち、そこでうまく打てなければ、スティックを使ったドリルに戻りましょう。3ヤードのキャリーを打てるようになったら、次は10ヤードのキャリーに挑戦して下さい。(取材協力=兵庫・パインレークゴルフクラブ)

 ◇青木 翔(あおき・しょう) 1983年(昭58)3月28日生まれ、福岡県出身の36歳。福岡大卒。11年からジュニアの指導を行い、12年に「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。USGTF公認ティーチングプロ資格保持。ジュニアやプロ育成に注力し、18年から渋野日向子とコーチ契約を結ぶ。家族は夫人と長男。1メートル81、77キロ。

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