大関獲りの朝乃山 「思い切りいきたい」2日目に徳勝龍と平幕V力士対決

[ 2020年3月6日 12:18 ]

締め込み姿で体を動かした朝乃山
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 大相撲春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)の2日目までの取組が日本相撲協会から発表され、大関獲りの関脇・朝乃山(26=高砂部屋)は、今年初場所で20年ぶりの幕尻優勝を果たした西前頭2枚目の徳勝龍(33=木瀬部屋)と2日目に対戦する。

 6日朝は大阪市中央区の所属部屋で、本場所と同じ紫の締め込み姿ですり足など約1時間、体を動かし「体を整えて15日間、戦いたい」と意気込んだ。

 2日目の相手である徳勝龍は近大の先輩。自身は令和初の本場所だった昨年夏場所で平幕優勝しており「(徳勝龍は)優勝して自信を持っていると思う。自分も優勝して自信がついた。負けないように自信を持って戦いたい」。新入幕だった17年秋場所に1度だけ対戦し突き落としで敗れている。「先場所を見る限りでは、左右から突き落としができる。僕より体は大きいけど横の動きもうまい。胸を借りるつもりで思い切りいきたい」。先輩に真っ向勝負を挑む。

 初日も34歳のベテランとの取組が組まれた。東前頭2枚目の隠岐の海(八角部屋)だ。過去7勝1敗と優勢で今年初場所も右四つ、左上手をつかんで寄り切った。「1場所1場所、何が起こるか分からない。過去の成績は気にせず、目の前の一番に集中したい」と油断はない。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、春場所は無観客で開催される。大関昇進がかかる重要な場所は、通常とはまるで違う雰囲気の15日間となりそう。「(無観客での取組は)稽古場みたいな感じですかね。シーンとして…」。戸惑いがあるのは当然だろう。アマ時代は家族や仲間の声援を浴びながら試合に臨んだ。16年春場所の初土俵は三段目からで前相撲の経験もない。「(幕内の取組は通常なら)時間いっぱいになれば、ワーッという歓声で土俵の力士は気合が入る。(今場所は)自分で高めるしかない」。無観客開催決定後に無料通信アプリのLINE(ライン)などで知人から励ましの言葉が届いた。「いろいろな方から連絡をいただきました。(会場に観客はいなくても)声援をいただいていると頭の中でイメージして、やりたい」。異例の場所に臨む心構えはできている。

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