難民キンデ、憧れアベベと縁「東京うれしい」 3・1東京マラソン

[ 2020年2月28日 05:30 ]

練習するキンデ
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 難民選手団の一員として16年リオ五輪の男子マラソンに出場したエチオピア出身のヨナス・キンデ(39)が27日、埼玉県所沢市の早大キャンパスで東京マラソン(3月1日)に向けた練習を公開した。

 政治的理由で11年にルクセンブルクに逃れて競技を継続。90位だったリオ五輪は、10人で難民選手団を構成し「面識もない選手が家族のようにワンチームになった」と振り返る。現在は国際オリンピック委員会の奨学金で生活。「選んで難民になったわけではない。特に子供は大変。世界の人に寄り添ってほしい」と訴えた。

 64年東京五輪のマラソンで連覇を達成した祖国の英雄に憧れ「アベベ選手が偉業を成し遂げた東京で走ることをうれしく思う」と、特別な思いを胸に号砲を待つ。 

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