ミレニアム世代牽引役・安田祐香「いつかは五輪へ」 女子ツアー来週開幕

[ 2020年2月28日 05:30 ]

新シーズンの抱負を語る安田祐香
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 人気の国内女子ゴルフツアーの開幕が、1週間後に迫った。昨季は黄金世代の渋野日向子が、全英女子オープンで樋口久子以来42年ぶりのメジャー優勝を飾り“シブコフィーバー”を巻き起こした。五輪イヤーとなる今季は、その黄金世代に次ぐタレントぞろいのミレニアム世代にも注目が集まる。ツアー出場予選会を2位の好成績で突破した同世代の牽引役、安田祐香(19=NEC)が今季の意気込みを語った。

 ――いよいよシーズンが始まります。開幕戦に向け、抱負を聞かせてください。
 「必ず予選を通過して、無理をしないゴルフをして、開幕戦から上位争いができたらいいかなと思います」

 ――無理のないゴルフというのは?
 「(アマチュア時代に日本ゴルフ協会の)ナショナルチームで学んだコースマネジメントなどを生かして、ゴルフができたら良いかなと思います」

 ――具体的な目標は?
 「30位前後です」

 ――周りはもっと上位を期待するのでは?
 「(期待)してると思いますけど、まずは予選通過です」

 ――プロになる前の昨年と今年では、オフのトレーニングメニューは違いますか?
 「昨年は腰痛があったので、1、2月は思うようなことができなかったです」

 ――今年は気持ちの面でも違いますか?
 「毎週試合があって、わくわくしているんですけど、(結果が)どうなるか分からないという感じです」

 ――オフのトレーニングメニューは?
 「腰(痛予防)のために、お尻の周りの筋肉をつけて、ちょっとでも負担をかけないようにというメニューでやっています」

 ――今の状態は?
 「だいぶ良くなってきていると思う。昨年、対処法も学んだので。毎日しっかり(トレーニングを)続ければいいかなと思います」

 ――体が強くなっている手応えはある?
 「まだ分からないですけど、ケアの先生には、筋肉は付いてきていると言われたので、もっと頑張ろうと思いました」

 ――今季の目標は?
 「後半戦の出場資格を取れるように前半戦で頑張るのと、毎試合安定した成績が出ればいいかなと思います」

 ――優勝は?
 「優勝はしたいですけど、その目標をクリアしないとできないのかなと思うので、パーオン率ももっと高くできたらいいかなと思います」

 ――目標の数字は?
 「パーオン率は18分の15以上くらい。70~80%なら上出来かなと。平均スコアは分からないですけど、アンダーパーにできるようにしたい」

 ――賞金ランクは?
 「30位以内には入りたいです」

 ――そのための課題は?
 「ケガをしない体づくりをオフだけではなく、シーズン中もしっかりすることと、後はアプローチとかリカバリー率を良くして、乗らなかったときのパーセーブをきっちりできるようにしたいです。そこを2打ぐらい縮められると、もっと上位にもいられるかなと思っています」

 ――日本ゴルフ協会のナショナルチーム時代に、ガース(ジョーンズ)コーチらに指導を受けて、勉強になったことは?
 「コースマネジメントはナショナルチームに入って学んだので、そこは一番大きいかなと思います。あとはショートゲームのコーチからも学びました」

 ――安田さんは安定感があって崩れないイメージ。その辺りの強さを自分ではどう考えていますか?
 「まだ(プロのように)連戦でやってないので、分からないですけど。ボギーとか打っても(気持ちを)切り替えられるというのはあるかなと思います」

 ――ミスショットが出ても、あまり引きずらない?
 「ショットは得意な方なので、ミスが出たら凄い悔しいですけど、それ以外でミスした時は仕方がないかなという感じです」

 ――パットが入らなくても仕方がないと?
 「そうですね。そういう日なのかなと。でもショットは武器にしたい」

 ――優勝争いしている時にとんでもないミスショットが出たら、普通は引きずりそうですよね?
 「(以前は)その時に無理をしないという判断ができなかった。それで学んだのかなという感じです。試合での経験が大きかった」

 ――今でも忘れられない試合はありますか?
 「(昨年8月の)ニトリ(レディース)で池ポチャ(第3ラウンドの雷雨中断明けに、16番で第2打を池に入れダブルボギー。首位グループから後退)したときは、もったいないなと思いました」

 ――次のショットは引きずった?
 「結構イライラしていました」

 ――それ以降は気持ちを切り替えられるようになった?
 「ショックというか、腹が立ったんですけど…。あれは言い訳になるかもしれませんが、中断があったので、仕方がなかったのかなと思いました。あれがなかったらと、よく言われるんですが、ゴルフはそういうものなのかなという感じなので。受け止めました」

 ――同世代の古江彩佳さんにアマチュア優勝で先を越され、焦りのようなものはありましたか?
 「古江さんも上手な選手なので、いつ勝ってもおかしくないと見ていました。それで自分も頑張ろうと思いました」

 ――同世代へのライバル意識は?
 「みんな負けたくないというのはあると思いますが、みんな高め合える存在なので凄くいいかなと思います」

 ――坂田塾の坂田信弘塾長には、今でもアドバイスをもらっていますか?
 「言葉が心に響くので。(いつも)いいことを言ってくださいます」

 ――住友ゴム工業との契約会見では、憧れの選手に松山英樹選手の名前も挙げていました?
 「凄い攻めるショットで、そこを見習いたいというか…世界で活躍されている方。尊敬しているので、自分もそういう選手になりたいなと思います」

 ――安田さんもショットが武器。攻めるゴルフをしていきたい?
 「はい」

 ――今年は五輪もあって、女子ツアーもますます注目されそうです。
 「(20年東京五輪は)日本で開催されるので、(出場は)結構厳しいとは思うんですけど、いつかは五輪にも出たいので、今年はチケットが手に入れば見に行きたい感じです」

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