大関獲りの朝乃山 鶴竜に6戦全敗も前向き「悪いところ直していきたい」

[ 2020年2月27日 13:48 ]

出稽古先の時津風部屋で鶴竜(左)との三番稽古、立ち合いで左前みつを狙う朝乃山
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 大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関獲りを目指す関脇・朝乃山(25=高砂部屋)は27日、出稽古先の大阪市東成区の時津風部屋で横綱・鶴竜(34=陸奥)に胸を借りて6戦全敗だった。

 指名されての三番稽古は圧倒された。立ち合いから左上手を狙うも、はね返され、ほとんど前に出られない。右を深く差されて寄り切られた。「(右四つの)自分の形になれたけど、攻められなかった。悪いところがたくさん出た。直していきたい」。稽古場はあくまで攻めを磨くための場所で、真っ正面からぶつかって課題を見つけ、修正すればいい。同じく出稽古に来ていた大関経験者の十両・照ノ富士(28=伊勢ケ浜部屋)から前日26日に続いて助言をもらった。「(内容は)立ち合いからの流れ全部。僕ができないところを教えてくれた。すぐにできなくても、時間をかけてでも、やっていきたい」と目を輝かせる。幕内・千代大龍(31=九重部屋)、十両・逸ノ城(26=湊部屋)らとも相撲をとり、鶴竜との三番稽古を含めて12番で3勝9敗。でも収穫十分だったようだ。

 鶴竜は時津風部屋の関脇・正代(28)と7番、幕内・豊山(26)と4番とり、計17番で全勝。「(勝っても)まあ、しょせん稽古なので。しっかり体をつくっていきたい」。自身でベスト体重と認識している160キロに既に到達。「体重が戻ってきて、いい感じ。逆に太らないようにしたい」と順調な調整ぶりをうかがわせた。

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2020年2月27日のニュース