大坂なおみ 全豪連覇へ“鬼門”の前にトップギア!4大大会最低勝率の3回戦へ弾みつける

[ 2020年1月22日 05:30 ]

テニス全豪オープン第2日 ( 2020年1月21日    オーストラリア・メルボルンパーク )

22日に2回戦に臨む大坂(中央)は前日練習が終わった後、ファンサービスに快く応じる
Photo By スポニチ

 女子シングルスで世界ランキング4位の大坂なおみ(22=日清食品)は、22日午前11時(日本時間同9時)開始の2回戦で世界42位の鄭賽賽(テイサイサイ)(25=中国)と対戦する。この日は約1時間の調整。過去の4大大会2回戦は12勝1敗と大きく勝ち越しており“鬼門”の3回戦に弾みをつける快勝を狙う。男子シングルス1回戦では、世界ランキング146位の伊藤竜馬(31=北日本物産)が7年ぶりに初戦を突破した。

 前回女王を警護するSPとは対照的に、大坂は終始リラックスした表情だった。前日練習は約1時間。サーブやショットの確認、神経系に刺激を入れるステップなどで汗を流した。着用していた白シャツの胸部には「OSAKA」のプリント。日本人ファンの「通天閣の近くのお土産店で買ったのかしら」「ナイキだから違うわよ」とのやりとりも聞こえる中、練習後は10分近くサインや写真撮影などのファンサービスにも応じた。

 22日の2回戦は目の前の勝利はもちろん、先を見据えた戦いとなる。大坂は過去4大大会に15回出場しており、1回戦は13勝2敗、2回戦は12勝1敗と大きく白星先行。相手のレベルを加味すれば大会序盤の高勝率は当然だが、注目すべきは3回戦以降の数字。3回戦は4勝8敗で最低勝率、4回戦も2勝2敗と苦戦している一方で、準々決勝以降は一度も負けていない。史上9人目の連覇への鍵は鬼門の3回戦となる。今大会は初戦でV・ウィリアムズ(米国)を破った15歳の難敵ガウフ(米国)と激突する可能性が高い。

 大坂は1回戦でブズコバ(チェコ)に勝利後「昨年の全米で1回戦から完璧に戦う必要はないことを理解した。徐々に調子を上げていけばいい」と語った。ギアを上げるタイミングを、準々決勝から3回戦に前倒しすることが理想だ。勝率抜群の2回戦は、そのステップ。ドロップショットやスライスを駆使する鄭賽賽のスタイルに乱されることなく、メルボルンパークの気候やコートの球足にアジャストする能力が求められる。

続きを表示

2020年1月22日のニュース