女子マラソン吉田「ギリギリ合格点」6位 日本人トップも設定記録届かず

[ 2019年12月9日 05:30 ]

さいたま国際マラソン ( 2019年12月8日    さいたまスーパーアリーナ発着 )

日本人最高の6位でゴールした吉田は東京五輪代表の設定記録には届かず
Photo By 共同

 東京五輪代表の最後の1枠が懸かるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)「ファイナルチャレンジ」女子の初戦を兼ねて行われ、吉田香織(38=TEAM R×L)が2時間35分15秒で日本人トップの6位に入ったが、日本陸連の設定記録2時間22分22秒には届かなかった。ペレス・ジェプチルチル(26=ケニア)が初優勝した。

 37度目のフルマラソンとなった吉田は「気持ちを切らさずに走れたのは次につながった。ギリギリ合格点」と振り返った。埼玉県坂戸市出身で、ペースメーカーを含め過去5度の大会は全て出場。目を閉じていても走れるというほどコースを熟知しているが、夏場に風邪をこじらせるなど練習不足が響いた。「そういう部分も含めて実力が足りなかった」と反省した。

 有力選手が出場を回避したことで盛り上がりはいまひとつ。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)は「これから大阪国際、名古屋ウィメンズとある。今日は盛り下がったので、右肩上がりに盛り上げてもらいたい」と奮起を促していた。

 ▽MGCファイナルチャレンジ 東京五輪マラソン代表の男女残り1枠を争う、来年3月までの国内男女各3大会。日本陸連の設定記録(男子=2時間5分49秒、女子=2時間22分22秒)を突破した最速選手が五輪出場権を獲得。該当者不在の場合は9月のMGCで3位だった男子・大迫傑(ナイキ)、女子・小原怜(天満屋)が代表となる。対象レースは、男子が福岡国際、20年3月の東京、びわ湖毎日。女子はさいたま国際、20年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズ。

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2019年12月9日のニュース