石川遼 プレーオフで逆転優勝!今季3勝目 史上最年少で生涯獲得賞金「10億円」突破

[ 2019年12月9日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ最終日 ( 2019年12月8日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

プレーオフ3ホール目、ウイニングパットを決めバンザイする石川遼(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 5位から出た石川遼(28=CASIO)が通算8アンダーで並んだブラッド・ケネディー(45=オーストラリア)とのプレーオフを3ホール目で制し、逆転優勝を飾った。今季ツアー最多の3勝目で通算17勝目。優勝賞金4000万円を手にし、史上最年少記録28歳82日での生涯獲得賞金10億円突破を果たした。世界ランクも113位から81位前後に上がる見込み。来年の東京五輪の代表入りに向けても、大きな1勝となった。

 夕日が差し込む最終18番グリーン。赤のセーターに黒のズボンというタイガー・ウッズの勝負カラーに身を包んだ石川が、2・5メートルのウイニングパットをねじ込んだ。両手を突き上げガッツポーズ。今季最終戦も主役はやはり、この男だった。

 「18番でバーディーを取って優勝できた。一生の思い出です。今までの優勝争いの中でも一番、やっていて楽しかった」

 賞金王の可能性は前週、消えた。その中で「どれだけ存在感を見せられるか」と臨んだ最終戦。ドラマはサンデーバックナインで訪れた。11番で3メートルのチャンスを沈めて首位に並び「優勝を意識した」。開幕前の「泥くさく」との宣言通り、そこから1つもパーはなし。通算8アンダーでケネディと並び、プレーオフに突入した。

 プレーオフは18番パー3の繰り返し。1ホール目で敗れた昨年大会と同じ状況だった。1、2ホール目と5Iでグリーン右に外しながらパーセーブ。「(最終18番も含め)3回連続で右に外すバカはどこにいるのか」と苦笑いも、3ホール目はカップの位置が変わったことが幸運だった。4Iでグリーンを捉え、勝負を決めた。

 プロ12年目。今季は夏場に2勝も、先月は2戦連続予選落ちと不振に陥った。「毎日毎日、考えていた」。復調のきっかけを探しながら、寝落ちする日々。頭に浮かんだのは、理想とするタイガーの姿だった。「00年から02年の一番強い時のタイガーのスイング。体の軸が奇麗な丸を描いているイメージ」。13年に腰を痛めてからインパクトで前傾を保てなくなっていたスイングを、今年本格的に取り入れたトレーニングでカバー。シーズン終盤に再び悪癖が出ていたことに気づき、修正することができた。

 この勝利で生涯獲得賞金は史上最年少で10億円を突破。さらに世界ランクも113位から81位前後に浮上する見込みだ。2枠の東京五輪代表入りへ、4番手から3番手に浮上し「首の皮一枚って感じですね」と笑うが、強い思いを持っている。

 「来年はオリンピック。この優勝で満足することなく、もっと強くなれるように。可能性がある限り、最後の1週間まで諦めない」
 19年最終戦を最高の形で締めくくった28歳の視線は、2020年へと向けられている。 

 ▼石川遼の父・勝美さん あとシーズンが2、3試合あればね。(ダンロップ)フェニックスあたりからかなあ、やっと良くなってきました。でも今平君の方がうまいね。全体的に不十分なところは凄くあるけど、アプローチとバンカーショットがひどかった。半分とは言わないけど、3分の1は勝たないと世界では通用しない。でも僕が考えるより二段も三段も上のことを考えてるからなあ。来年は米国を目標にしたゴルフになるんじゃないですかね。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2019年12月9日のニュース