新国立完成 民営化は先送り 競技場後利用計画も20年秋以降に

[ 2019年11月20日 05:30 ]

フィールドに天然芝が敷設された新国立競技場
Photo By 共同

 日本スポーツ振興センター(JSC)は19日、大成建設など共同事業体(JV)から新国立競技場の工事完了通知を14日に受けたと発表した。30日正午にJVからJSCへ引き渡され、陸上短距離のボルト氏らが登場する12月21日のオープニングイベントを経て、来年1月1日に最初のスポーツ大会としてサッカー天皇杯決勝を実施する。整備費は物価変動による増額を含め1569億円の見込みで、設定上限の1590億円を下回った。

 競技場の後利用については、萩生田光一文科相がこの日、民営化の計画策定時期を今年半ばの予定から東京五輪・パラリンピック後の20年秋以降に先送りすると公表した。警備上の理由でVIP席付近などの詳細な図面を開示できず、民間事業者から採算性を判断できないとの声が上がったため。球技専用競技場への改修か、陸上トラックを存続させるかの判断も大会後に持ち越される見通しとなった。

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2019年11月20日のニュース