諸見里しのぶ、一線を退く意向表明「引退ということではない」

[ 2019年11月20日 16:28 ]

<エリエールレディス・プロアマ>渾身のティーショットを放つ諸見里しのぶ(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 女子ゴルフの大王製紙エリエールレディース(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は21日から4日間、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6580ヤード、パー72)で行われる。公式戦2勝を含むツアー通算9勝の諸見里しのぶ(33=ダイキン工業)も20日、今シーズンを最後にツアーの第一線からは退くことを正式に発表。次週から始まるツアー予選会(QT)には出場しない。

 「引退ということではないので」と前置きしながらも「プロゴルファーとして私が見せることができる魅力は何だろうと思ってしまいました」と“ツアー撤退”の一番の理由を淡々と話した。昨年8月のNEC軽井沢72ゴルフで成田美寿々、葭葉ルミと同組で回った際、成田が正確なショットで、葭葉が豪快なドライバーショットでギャラリーを沸かせている姿を見て魅力不足を痛感したという。

 思い出の試合は2009年のLPGAツアー選手権リコーカップ。1打差で横峯さくらに優勝をさらわれ、3個目のメジャータイトルとともに目前にあった賞金女王のタイトルも奪われた。「賞金女王というタイトルはもの凄く大きいもの。あそこで賞金女王になれてたら」と当時を振り返った。
 
 近年は肋骨痛などの故障もあって低迷が続いていた。ツアープロ生命を懸けて臨んだ今季の開幕戦、ダイキンオーキッドレディースでは初日2位の好スタートを切りながら2日目に77を叩き、55位で予選落ち。ホステス大会でのこの不本意な結果も諸見里には大きな痛手だった。

 「ゴルフは私にとって学校のようなもの。いろんな人と出会えましたし、いろんなことを学ばせていただきました。感謝しかありません」

 今後は日本女子プロゴルフ協会のコースセッティング委員を務めながらホステス大会のダイキンオーキッドレディースなど推薦出場の機会があれば、ツアーに出て行くという。

続きを表示

2019年11月20日のニュース