照ノ富士 関取復帰に王手、幕下で無傷6連勝 全勝対決制し「粘りが出てきてる」

[ 2019年11月20日 14:54 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2019年11月20日    福岡国際センター )

<九州場所11日目>照ノ富士(左)は平戸海を下して全勝を守った(撮影・長嶋 久樹)
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 元大関で西幕下10枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が関取復帰に王手をかけた。東幕下45枚目の平戸海(19=境川部屋)との5戦全勝同士の一番をものにして無傷の6連勝。幕下15枚目以内で7戦全勝なら翌場所の十両昇進が最優先となるため、7番相撲は十両だった昨年夏場所以来、10場所ぶりの関取返り咲きを懸けた大一番となる。

 この日は目の前の一番で同じく5戦全勝だった弟弟子の翠富士(23)が対馬洋(26=境川部屋)に敗れた。これで「2人ともおそろいで負けるわけにはいかない」と気合が入った。平戸海には懐に入られて苦しんだものの、左から抱えて耐え、そのまま力強い小手投げで転がした。「落ち着いてましたので」と慌てることなく勝ちきった。まわしに手が届かなくても残せたことには「前だったら普通に(土俵外に)出ている。ちょっとずつだが粘りが出てきてるかな。危ないなというのがなくなってきている」と感じているように、大関陥落の一因にもなった両膝の負傷は回復傾向にある。

 7番相撲は対馬洋との全勝対決となる見通し。周囲からは1場所でも早く関取に復帰してほしいという期待の声もあるが「そんなに気にならない。この場所でできたらできたで、できなかったら次の場所」という場所前からの姿勢は変わっていない。「思い切って終わる。勝っても負けてもいい。自分の相撲というか、できることをやって終わらせる」と完全燃焼を誓った。

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2019年11月20日のニュース