小祝“さくら魂”で2勝目にトライ!8強ラグビー桜戦士から刺激 首位と1打差2位浮上

[ 2019年11月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース 第2日 ( 2019年11月2日    埼玉県飯能市 武蔵丘GC=6585ヤード、パー72 )

<樋口久子三菱電機レディース・2日目>2番、ティーショットを放つ小祝さくら(撮影・西尾 大助)
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 黄金世代の小祝さくら(21=ニトリ)が7月のサマンサタバサ・レディース以来の2勝目へ好位置につけた。6連続バーディーを含む67で回り、通算9アンダーで前日の6位から1打差の2位に順位を上げた。鈴木愛(25=セールスフォース)が通算10アンダーで単独首位。今大会がプロデビュー戦となった古江彩佳(19)は75と落とし、通算3オーバーの56位で1打足りず予選落ちした。

 ミスショットを打っても、結果が良ければすべてよし。小祝がプラス思考でバーディーを重ね、逆転V圏内に浮上した。「今日はショットがあまり良くなくて、ミスが多かったんですけど、たまたま(チャンスに)寄ってくれました」。その象徴が8番パー3。安全にグリーンの右サイドを狙ったショットが、つかまり過ぎて左に飛んで行ったものの“結果オーライ”でピンそば1メートルにピタリ。運も味方につけて6連続バーディーとなった。

 地道な努力が実を結んだ。7月の優勝後からパットの打点の精度を高める目的で、ウエッジの刃でボールを転がす練習を取り入れた。さらに前週、ショット力の向上のため辻村明志コーチからグリーンを狙う時に「もっとピンに向かって集中力を高めて打たないといけないと」とアドバイスを受け、ラウンド中にその言葉を思い出し実践している。

 10月13日にラグビーW杯の日本代表がベスト8進出を決めたスコットランド戦を、日産スタジアムで観戦。「自分がやってるわけじゃないのに凄くうれしかった」と「ONE TEAM」の戦いぶりに心を動かされた。

 また前日には20年東京五輪のマラソンコースが地元・北広島市の隣の札幌市に正式決定。「(観戦を)楽しみにしている人もいると思います」と話す一方「私は走るのが苦手なので。一番見たいのはスケートボード。平野歩夢さんが一番好きなアスリートですから。カッコいいですよね」と笑顔で口にする。

 通算2勝となれば黄金世代4人目の複数回優勝となるが「周りを気にせず自分のゴルフに徹すれば」とマイペースを強調した。 

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