遼、人生初アルバトロス!2年ぶり米ツアーへ吉兆「まさかこんな週に…」

[ 2019年10月24日 05:30 ]

18番、グリーンでアルバトロス達成を知らされ笑顔の石川(撮影・沢田 明徳)
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 日本で初開催される米男子ツアーのZOZOチャンピオンシップは24日、千葉・アコーディア習志野CCで開幕する。23日はプロアマ戦が行われ、石川遼(28=CASIO)が18番パー5で人生初のアルバトロスを達成。これまで数々のミラクルを起こしてきた“持ってる男”が吉兆のスーパーショットで、大舞台へ期待を抱かせた。

 突然舞い降りた“アホウドリ”に一番驚いたのは、当の本人だった。562ヤードの18番パー5。フェアウエー右サイドから石川が3Wで振り抜いた残り261ヤードの第2打は、手前3メートルに2オンし、そのまま転がってカップに飛び込んだ。

 「入ったのは自分の所からは見えませんでした。生まれて初めてです。まさかこんな週にできるとは思ってもいなかったので、うれしいですね」と、本番での活躍を予感させるミラクルショットに表情を緩ませた。

 今週はコースに来るまで「不安と緊張感があった」と振り返る。13年から米ツアーに本格参戦したが、世界の厚い壁に突き放され、腰痛などもあって成績がふるわず、昨年日本ツアーに復帰。もがき苦しんだ米国での5年間が、石川に米ツアーに対する負い目を感じさせていた。しかし、今季国内ツアーで2勝を挙げ、腰痛も「自分のやりたいスイングができるようになった」と手応えを感じられるところまで復調した。

 会場となる千葉は台風15号の被害に今でも住民が苦しんでいる。「うまくいかない現状はまだまだある。そういう中で、この大会はゴルフファンが一番見たい試合。千葉の地からゴルフの力で元気になってもらえれば。(今週は)全力でやるだけです」。コースは距離は長くないが、グリーンを捉えるアイアンショットの精度が勝負のポイントになる。「思った所にアイアンを打てることが大事かなと思います。アイアンショットが自分のゴルフのキーになる」。舞台は整った。あとは結果を出すだけだ。

 ◆アルバトロス 基準打数より3打少なく上がること。アルバトロス=アホウドリ、は長距離を容易に飛ぶところから名付けられたとされる。日本ゴルフツアーに記録が残る中では85年以降41回出ている。そのうち武藤俊憲、宮本勝昌、宮里優作、伊沢利光が2度マーク。今季は1月の共催試合のシンガポールオープンで文道(火ヘンに華)(ムンドヨブ)、5月のミズノオープンで木下稜介が記録している。

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