中田監督、勝利一転…の嫌な展開に動揺せずに勝ち切った選手を称賛「来季に必ずつなげたい」

[ 2019年9月29日 22:53 ]

バレーボールW杯 最終日   日本3-1オランダ ( 2019年9月29日    丸善インテックアリーナ大阪 )

バレボール全日本女子・中田久美監督
Photo By スポニチ

 世界ランク7位のオランダと熱戦をセットカウント3-1で制し、大阪ラウンドの3戦を全勝した中田ジャパン。全日程を終え6勝5敗と勝ち越し、5位という成績で終えた。

 バレーボール全日本女子の中田久美監督は“勝ち切ることが今大会の大きなテーマ、最終戦、まさに体現できたのでは?”の問いに「3セット目取られた時に、ちょっとやな空気が流れたんですけども、最後まで集中力切らさず、最後までよく戦ってくれたと思います」との回答。“日本のストレート勝利”と思いきや、オランダのリクエスト成功から3連続失点でセットを落とす展開にも、気落ちせず勝利をものにした選手たちを称えていた。

 インタビュアーから「見ている方はドキドキしました。最後にドキドキがワクワクに変わりました」と振られると「まあ、私はワクワクは出来ませんでしたけども」と苦笑い。それでも「途中から入った石川もよく活躍してくれましたし、来シーズンに必ずつなげたいと思います」と、流れを呼び込んだ新エース候補の未来に期待した。

 強豪国相手に善戦を繰り返しながらも、最終的には5位という成績に終わった。中田監督はこの結果に「メダルを目標に戦ってきたので、その辺は反省材料たくさんあるんですけども…」と、当然ながら納得はしていない様子。ただ、最終戦の粘り勝ちには「こうやって勝ち切ることもチームの力になると思うので…この勝ちを大事にしていきたいと思います」と評価していた。

 かつて“名セッター”としてその名をとどろかせた中田監督。全試合にスタメン出場してきた正セッター・佐藤美弥について「いろんなことを佐藤に要求してきて、大変だったと思うんですけども」と労をねぎいつつ、「この大会を通じで(トスを)上げ切らせるということが、彼女の自信につながると思ったので、最後まで使い続けて良かったと思います」と、成長を感じ取っていた。

 東京五輪までは1年を切ってる。ランキング上位国と当たる前に韓国戦を落とすなど、序盤は苦しむ展開。しかし後半はセルビア戦で勝利するなど、世界で戦える力があることを見せつけた。中田監督は「まだまだ課題はたくさんありますけども、しっかりと今回の反省を生かして来シーズンも頑張りたいと思います」と、言葉に力を込めた。

続きを表示

2019年9月29日のニュース