石川遼 11アンダー5位で首位と3打差 終盤3連続バーディーで追い上げ 逆転Vに望み

[ 2019年9月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー パナソニック・オープン 第3日 ( 2019年9月28日    兵庫県 東広野GC=7058ヤード、パー71 )

3打差の5位で逆転優勝に望み(撮影・井垣 忠夫) 
Photo By スポニチ

 首位に1打差の2位から出た石川遼(28=CASIO)は10番でダブルボギーを叩くなど中盤苦しみながらも上がりの3連続バーディーなどで68と息を吹き返し、首位に3打差の通算11アンダー、5位と最終日の逆転優勝に望みをつないだ。プロ19年目の武藤俊憲(41=フリー)が通算14アンダーで単独首位。昨年の賞金王・今平周吾(26=フリー)が首位に1打差の2位につけている。

 最終18番で下り1・5メートルのパットを沈めて小さく3度ガッツポーズ。16番からの3連続バーディーで首位戦線に再浮上。最終日の逆転Vを予感したファンから大歓声が湧き起こったが、意外にもサングラスを外した石川の顔に高揚感はなかった。

 「ゴルフの内容は昨日と今日で別人のような感じでもなかったですし、淡々と、という意味では今日も同じ感じでできました」。折り返しの10番でグリーン右ラフからの寄せを2度ミスしてダブルボギー。第2打のアドレスに入った直後にギャラリーの携帯電話が鳴り、ウエッジショットでグリーンを外したのは不運だったが、今季自己ベストの62で回った前日同様、石川はこれまで積み上げてきたものを実戦の中で試しながら淡々とプレーを続けた。

 その石川が今季手にした大きな成果の一つがドライバー。クラブヘッドをボールに合わせて構える選手が圧倒的に多い中、石川は故障明けの6月ツアー選手権からヘッドをボールの後方30センチにアドレスするよう修正を加えた。この新打法でスイング中の最下点が一定し、1度未満だった入射角が4度に。レベルブローからアッパーブローにしたことで、ドライバーに関する数字は飛躍的に向上した。

 フェアウエーど真ん中に置いた18番のドライバーショットは今季の平均を上回る321ヤード。左腰に軽量スティックを挿入して腰の回転をチェックする練習もショットの安定に大きく貢献している。「明日は明日です」と淡々と話す石川の表情は自信に満ちている。

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月29日のニュース