ナダル 4大大会19度目V 激闘4時間50分、メドベージェフ下す「忘れられない一日に」

[ 2019年9月10日 05:30 ]

テニス全米オープン最終日 男子シングルス決勝 ( 2019年9月8日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

優勝したナダルはコートに仰向けになり歓喜を爆発させる(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス決勝で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第5シードのダニル・メドベージェフ(ロシア)を下し、4大大会通算19勝目を挙げた。33歳のナダルは4時間50分の大熱戦で2年ぶり4度目の頂点に立ち、優勝賞金385万ドル(約4億1200万円)を獲得した。車いすの部女子シングルス決勝で2年ぶりの頂点を狙った上地結衣(三井住友銀行)は、第1シードのディーデ・デフロート(オランダ)に逆転負けし、今年の4大大会でタイトルなしに終わった。

 追い上げられる恐怖を振り払い、苦しみ抜いてつかんだ19個目の4大大会のタイトルだったからこそ感慨も深かった。4時間50分の激闘で打ち勝ったナダルは「このトロフィーが全てだ。劇的な最後で忘れられない一日になる」。栄光の証を手にした喜びに浸った。

 2セットを奪い返されて迎えた最終セット。5―4の第10ゲームではリターンで極端に下がる相手にドロップショット。勝負どころで冷静に大胆にプレーし、3度目のマッチポイントでリターンミスを引き出した。

 オープン化以降で30代になって5度目の4大大会制覇は38歳のフェデラー(スイス)や32歳のジョコビッチ(セルビア)らを抑えて単独最多。3強の一角が底力を示し、若手に優勝杯を渡さなかった。

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2019年9月10日のニュース