【荒磯親方 真眼】白鵬 小指痛めたのは稽古の質の証明

[ 2019年9月10日 08:20 ]

大相撲秋場所2日目 ( 2019年9月9日    両国国技館 )

秋場所初日の8日、北勝富士に敗れ、右手を気にするしぐさを見せる白鵬 
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 白鵬は稽古で右手小指を痛めたと聞きましたが、基本に忠実な横綱だからこそのケガと言えます。「親指のケガより小指のケガ」と言われるように、まわしを取るのは小指からというのが基本です。私も小指を脱臼したことがありますが、親方から「いいケガ」と褒められました。白鵬は骨折だったため休場になってしまったのが残念ですが、それだけ質のいい稽古をしているという証拠です。

 横綱の凄さは、休むところは休むし、治すところは治すというのが徹底しているところです。その間に違う部分も鍛え直してきます。今場所は初日の北勝富士戦で敗れたところで無理と感じたのでしょう。稽古場でできても、本場所では3倍も4倍も負担がかかってくるからです。

 休場が増えたことで心配する声も聞かれますが、私はまだやれるとみています。今回も次のことをしっかり考えての休場でしょう。(元横綱・稀勢の里)

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2019年9月10日のニュース