データで見る八村のW杯米国戦 打てない3点シュート W杯3戦で成功なし

[ 2019年9月6日 00:01 ]

男子バスケットボール W杯中国大会   日本45―98米国 ( 2019年9月5日 )

バーンズに密着マークされる八村(AP)
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 W杯での3試合で八村は相手の密着マークにあって自分の仕事をさせてもらえない状況が続いている。それは本人だけの問題ではなく、動きながらボールをもらえるような「人の流れ」が日本には欠けているからだと思う。NBAのウォリアーズはシューターのステフィン・カリー(31)とクレイ・トンプソン(29)を生かすために、当事者を含め、ボールを持たない状況下で2人もしくは3人がかりでスクリーンをかけあってキャッチ&シュートの機会を作りあげていくが、日本代表にはオフ・ボール状態にいる選手が複数で1人をフリーにさせようとする場面が少なかった。

 結果的に何に影響したかというと、それは3点シュート。「フリースペース」を構築できないために、無理な体勢でのシュートを強いられ、米国戦での3点シュートの成功は17本中、わずか3本に終わった。

 8月の強化試合の4試合で八村塁(21=ウィザーズ)は3点シュートを11本放って7本を成功。ゴンザガ大時代とは違った新境地を切り開いたかに見えた。しかし各国の圧力が増すW杯では3試合を終えて成功は0。試投数も計4本と、ラインの外からはほとんど打てない状態が続いている。

 現状ではこの課題は簡単にはクリアされないだろう。しかし順位決定ラウンドでは東京五輪につながる“何か”をつかんでほしい。幸いにも米国戦では八村が止められた時の“第2エンジン”として馬場雄大(23=A東京)が18得点と素晴らしい活躍を見せた。チームに勢いがなかったわけではない。だからあとは知恵を絞り、工夫を積み重ねることだ。
 
 今W杯では日本も対戦したチェコが初出場ながら2次予選に進出。チームの平均身長が日本よりも低いドミニカ共和国も2勝1敗で1次予選を突破した。フィジカル面で劣っていても、勝機を見いだせる可能性があるのがバスケットボール。競技誕生から129年目で、日本はバスケの母国と4度目の対戦を終えたが、この54点差の敗戦を貴重な教材にして頑張ってほしい。私の目には“伸びしろ”がまだあるように映った40分間だった。(高柳 昌弥)

 
 <八村の全プレー>

 ▼第1Q(無得点)=(1)ベースライン左サイドからターン・アラウンドでのジャンプシュート×(バーンズ=エアボールでFG試投数には入らず)、(2)左45度からジャンプシュート×(ターナー)、(3)左45度からプルアップでのジャンプシュート×(プラムリー)

 ▼第2Q(無得点)=シュート機会なし

 ▼第3Q(4得点)=(4)ドライブインからゴール下×(バーンズ)、(5)ペイント内正面からジャンプシュート×(ターナー)、(6)左45度からのドライブイン&ダンク〇(ターナー)、(7)正面から3点シュート×(ノーマーク)、(8)正面からジャンプシュート〇(ロペス)、(9)フリースロー2本××、(10)ペイント内でのフローター×(ロペス)

 ▼第4Q=出場機会なし

 *カッコ内は八村をマークしていた選手

 <個人成績>

 ▼日本=馬場雄大(18得点、3スティール)、八村塁(4得点、4リバウンド)、渡辺雄太(9得点、3リバウンド)、ニック・ファジーカス(4得点)、比江島慎(4得点)

 ▼米国=ジェイレン・ブラウン(20得点、7リバウンド)、ケンバ・ウォーカー(15得点、8アシスト)、ハリソン・バーンズ(14得点、8リバウンド)、ドノバン・ミッチェル(10得点、6アシスト)

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