HO坂手淳史 未来担う成長一途フッカー

[ 2019年9月5日 05:30 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(6)―1

経験を積み、プレーに安定感の出てきた坂手
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 堀江の不在が坂手を大きくした。昨秋はライバルとの2番争いを勝ち抜き、ニュージーランド、イングランドとの試合で先発出場。ビッグマッチでかけがえのない経験を得ると今春はサンウルブズでプレーを続け、ワールドスタンダードを体に染み込ませた。

 帝京大入学当初はFW第3列とフッカーを並行してこなした。体重を一点集中するようにしてディフェンスをぶちかますボールキャリーと、一心不乱に突き刺すタックルは迫力十分だ。スクラムやラインアウトの技術も年々向上。代表ではブラウン・アタックコーチにスローイングの手ほどきを受け、安定感を増しつつある。

 4年前は大学4年。主将の立場でありながら、日本時間の深夜に行われた南アフリカ戦は興奮のあまり騒ぎ、寮の真下の部屋だった松田を怒らせた。「日本のラグビーが変わり、僕たちも選手として意識が変わった」。次は自分が未来を変えると心に決め、初めてのひのき舞台に立つ。

 ◆坂手 淳史(さかて・あつし)1993年(平5)6月21日生まれ、京都府出身の26歳。中学から競技を始め、京都成章高、帝京大から16年にパナソニック加入。胸筋が自慢。代表16キャップ。1メートル80、104キロ。

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2019年9月5日のニュース