八村 王者米国相手に「100%出したい」NBA前哨戦暴れる!

[ 2019年9月5日 05:30 ]

バスケットボールW杯 順位決定リーグ

5日の米国戦へ気合を入れた八村
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 1次リーグE組で世界ランク48位の日本は5日、同1位で3連覇を狙う米国に挑戦する。2次リーグ進出の可能性は消滅したが、スーパーエースの八村塁(21=ウィザーズ)にとっては、10月23日に開幕するNBAを見据えて重要な一戦。38―122と大敗を喫した14年U―17世界選手権から5年、確かな成長を最強国にアピールする。

 史上初の1次リーグ突破に届かなかったものの、下を向いている時間はない。5日、日本版ドリームチームが挑むのは米国だ。この日、会場の上海・東方体育中心での練習後、取材に応じた八村は「楽しみにしている一戦。世界のトップと戦えるのは、なかなかないチャンス。100%を出したい」と決戦を見据えていた。

 米国はスーパースターの辞退が相次ぎ、3日のトルコ戦では大苦戦。延長の末に93―92で何とか振り切った。まだ圧倒的なパフォーマンスには遠い“準ドリームチーム”だが、日本にとっては雲の上の存在だ。「2軍だろうが、3軍だろうが関係ない。勝てるんじゃないかと思っている人がいたら、それは間違い」。世界大会で日本は過去、五輪で3度対戦し、いずれも大差で粉砕された。

 八村にも苦い記憶がある。14年U―17世界選手権で米国に挑み、両チーム最多25得点をマークしたが、38―122と大敗。「思い出深い試合」と振り返る。当時も今大会も代表のテータム(セルティックス)は、左足首捻挫で日本戦は欠場。「残念。楽しみにしていた相手だった」としたが、この5年の進化を見せる舞台だ。

 NBAドラフトで1巡目指名を受けた21歳にとって、この一戦が持つ意味は大きい。NBAは10月23日に開幕する。ウィザーズのシェパードGMも視察する中、12人全員がNBAの米国相手にインパクトを残せば、開幕スタメンへ絶好アピール。「これからずっと戦っていく選手と戦う。どれだけできるか、明日(5日)分かる」。日本と自身のために、八村が攻守で死力を尽くす。

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2019年9月5日のニュース