FBトゥポウ 果敢なタックルで“王様級”の活躍を

[ 2019年9月3日 06:00 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(4)ー1

日本の最終防波堤を担うトゥポウ
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 日本の最終防波堤を担うのが、FBトゥポウだ。強じんなフィジカルで果敢に向かうタックルは、代えの利かないチームの武器。本職のCTBに加え、昨秋からFBでも存在感を際立たせている。「自信はついている。大きくて速い選手を止める役割。運動量が求められるが、それをやりたい」。自覚は十分だ。

 両親はトンガにルーツがあるが、ニュージーランドで生まれ、2歳からオーストラリア・ブリスベンに移住。父・カプネティさんがかなえられなかったラグビー選手という夢を背負い、10歳から始めた競技のトリコになった。高卒で13人制ラグビーリーグでプロ契約し、4年間プレー。15人制へと転向し、14年に「いろんな世界を見たい」という理由で来日。今では日本に欠かせない逸材だ。

 「トゥポウ」といえばトンガでは国王の名前。「何の関係もないよ」と笑うトゥポウだが、紛れもないバックスのキーマンに期待したい。重要な局面で“王様級”の存在感を。

 ◆ウィリアム・トゥポウ 1990年7月20日生まれ、ニュージーランド・オークランド出身の29歳。ブリスベンステート高、ウェスタンフォース、日野を経て、16年にコカ・コーラ加入。代表9キャップ。愛称「トゥープス」。1メートル88、101キロ。

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2019年9月3日のニュース