大型WTBモエアキオラ 南ア戦でベールを脱ぐか ラグビー日本代表

[ 2019年9月3日 13:21 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2019   日本―南アフリカ ( 2019年9月6日    熊谷ラグビー場 )

東京都内の宿舎ホテルで取材に応じたアタアタ・モエアキオラ
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 日本代表は3日午後、3日後に迫ったW杯開幕前最後のテストマッチに向け、東京都内で練習を行う。午前中には宿舎ホテルで取材対応し、W杯代表初選出となったWTBアタアタ・モエアキオラ(23=神戸製鋼)が「南アフリカに通用するかどうかは分からないが、試合に出られたら頑張りたい」と腕をぶした。

 2016年春のアジア選手権で日本代表初キャップを獲得したトンガ出身のモエアキオラだが、以降は代表招集がなかった。だが4年だった昨年度は主将を務めた東海大で研さんし、卒業前の今年2月にはスーパーラグビー(SR)のチーフス(ニュージーランド)でデビュー。2戦目には初先発で初トライも挙げるなど活躍し、SRシーズン終了後に宮崎合宿から日本代表に合流していた。

 ケガなどもあり、7、8月のパシフィックネーションズ杯3試合はいずれも出番なし。31人のW杯代表入りは微妙な状況だったが「もうアピールするチャンスは網走しかない。やるしかないと思った」と、選考前最後の合宿で奮起。「強みであるフィジカルで強いランをアピールしてきた。それが(選出の)理由かなと思う」と語った。

 日本国内ではFWと比べても遜色ない1メートル85、107キロの体格を生かしたプレーに頼りがちだったが、チーフスでは「ラグビーの基本をやれと言われた。(以前は)バランスが悪かった。いろんなことを学ばせてもらった」という。ラグビー王国で基礎スキルから練習し、タックルやブレークダウンなどの泥臭い仕事も磨き直した。南アフリカ戦は、それらを試す絶好の機会と言える。

 実戦からは約2カ月離れているが、「試合のような(厳しい)練習をしているので、準備はできている」と胸を張る。国内ではまだまだベールに包まれた“Xファクター”が、4年前のリベンジに燃える相手にどんなプレーを見せるのか。

 日本代表の試合登録メンバー23人は、あす4日に発表される。

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2019年9月3日のニュース