奥原 ストレート勝ちで8強、「駆け引き楽しむ」余裕も

[ 2019年8月23日 05:30 ]

バドミントン 世界選手権 第4日 ( 2019年8月22日    スイス・バーゼル )

韓国の成池鉉を破り、8強入りした奥原
Photo By 共同

 各種目の3回戦が行われ、女子シングルス世界ランク4位の奥原希望(24=太陽ホールディングス)は同11位の成池鉉(スンジヒュン)(韓国)を2―0で退け、8強に駒を進めた。過去4勝4敗の相手に苦しめられながらも、粘り勝ち。初優勝した17年以来2度目のメダルに王手をかけた。男子シングルスで連覇を狙う桃田賢斗(24=NTT東日本)も格下のインド選手を2―0で下し、順当に8強入りした。

 しぶといラリー戦でも、奥原には余裕があった。第1ゲーム、19―18からギアを上げ、最後は強打でもぎ取った。「長いラリーが要所要所にあって厳しかったが、相手の方がきつそうだった。駆け引きを楽しめた」。ストレートで退け、8強へと歩を進めた。

 1メートル75と長身の成池鉉とは過去4勝4敗で、警戒していた。手足の長い相手に、4隅を狙ったショットを拾われたが、落ち着いて対処。「ショットの精度と自分の動きのスピードで、相手を走らせた。主導権を常に握れたことがよかった」と振り返った。

 今年1月から東京五輪での頂点を獲るため、日本ユニシスを退社してプロとしての活動を開始。今年のツアーでタイトルこそないが、世界選手権は成長を示す大きな舞台だ。女子シングルスで残ったのは奥原ただ一人。「準々決勝からが勝負。ここから1段階、レベルが上がる。気を引き締めて臨む」。メダル王手も通過点。17年女王は、頂点への返り咲きを狙っている。

続きを表示

2019年8月23日のニュース