「立山コンビ」八村&馬場がダンク競演! 世界5位アルゼンチンに大善戦 八村は両軍最多23得点

[ 2019年8月23日 05:30 ]

バスケットボール男子 親善試合   日本93―108アルゼンチン ( 2019年8月22日    さいたまスーパーアリーナ )

<日本・アルゼンチン>第1Q、開始早々にダンクを決める八村(撮影・小海途 良幹)
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 W杯中国大会(31日開幕)に出場する世界ランク48位の日本は同5位のアルゼンチンと対戦し、93―108で敗れた。20年東京五輪の本番会場で行われた強化試合で、八村塁(21=ウィザーズ)がダンクシュートを2発披露して両チーム最多の23得点。富山・奥田中の先輩、馬場雄大(23=A東京)もチーム2位の17得点をマーク。富山の観光名所にちなんだ「立山コンビ」が、強豪相手の善戦を呼んだ。

 同じ中学出身の2人が日の丸を背負い、04年アテネ五輪金メダルの強豪を苦しめた。第1クオーター開始54秒、八村がいきなり魅せた。ウィザーズのシェパードGMが視察する中、ドラフト後の代表3試合目で初めての豪快ダンクシュート。「思い切りやることで、チームメートに勇気を与えられるプレーがしたかった。最初にそれができた」と振り返った。

 2学年先輩の馬場は、八村の23得点に迫る17得点をマーク。「積極的にリングにアタックできていたと思う。自信を持ってできた」。第4クオーターには両手で、後輩との“ダンク共演”が実現。序盤に最大17点差をつけられた第2クオーターの終了間際には、得点を決めながらファウルも誘い、フリースローも決めた。53―56と3点差に迫り、リードを奪った第3クオーターにつなげた。

 八村が中1でバスケを始めた時、3年で別格プレーを見せていたのが馬場だった。「凄いプレーヤーで、いてくれたことで頑張ろうと思えた」と八村。サマーリーグに参加した馬場は、NBAドラフトで1巡目指名された後輩に刺激を受ける。「負けたくない。頑張れるのは塁の存在があってこそ」。ともに大好きな富山の観光名所から「立山コンビ」と呼ばれる2人が、コートで躍動した。

 24日には世界22位のドイツ、25日に同51位のチュニジアと対戦し、13年ぶりの出場となるW杯に向かう。「どこからでも点が取れる。いい感じで点が取れたのは強みになる」と言う八村、渡辺、ファジーカス・ニックの「ビッグ3」だけじゃない。八村と「立山コンビ」を組む馬場も、日本版ドリームチームの重要な1ピースだ。 (杉本 亮輔)

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