14得点プロ鮮烈デビューの八村と一問一答「やっていて楽しかった」

[ 2019年7月7日 15:37 ]

サマーリーグで「プロデビュー」を果たしたウィザーズの八村(AP)
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 NBAウィザーズに日本人として初めてドラフト1巡目で指名された八村塁(21)が6日(日本時間7日)、米ネバダ州ラスベガスで行われたペリカンズとのサマーリーグに先発して実戦デビュー。前半はシュートの精度を欠いたが、後半にアリウープでのダンクを決めるなど34分間のプレーで14得点5リバウンドをマークし、84―79(前半39-37)の勝利に貢献した。ペリカンズの一員として参戦している比江島慎(28)も途中出場で5分間プレーし、日本人対決が実現した。

 試合後の八村との一問一答は次のとおり。

 ――NBAレベルを体感した感想と、振り返って。

 「そうですね。やっぱり5対5をしばらくやっていなくて、ずっとこうやってきて、こういうふうにコートに戻ることができて、すごい今日やっていて楽しかったですし。こうやって5対5をやっている中で、僕も懐かしいというか、そういう感じに感じてきたので、やっぱりやっていて楽しかったです」

 ――きょうのハイライトは?

 「うーん、やっぱダンクですかね。アリウープ・ダンクは良かったんじゃないかなと思います。ガードの子(タリク・フィリップ)が良いパスしてくれたので」

 ――以前、ウィザーズの中心になると言っていたが、今後の課題や、次のコートで実践したいことは?

 「やっぱりあの、もっとコミュニケーション取って。言葉の壁とかあると思うんですけど、やっぱりどんな時でもコミュニケーション。ディフェンス、オフェンスでも声をかけたり。後は、自分の分からないことがあったらすぐ声をかけたりすることが大事じゃないかなと思います」

 ――NBA、ウィザーズとしての最初の試合。どんな気持ちでコートに入った?

 「コートに入る前も、(中心選手の)ジョン・ウォールやブラドリー・ビールとか選手やコーチがサイドにいて。こういうふうにウィザーズとして大きくやろうとしている中で、良い出だしができたんじゃないかなと思いますし。チームとしても今日初めての試合、ペリカンズは前に試合していると思うんですけど、僕らは初めての中で入れて、いい感じで勝ったんじゃないかなと思います」

 ――最初のフリースローで1点取った後、インサイドに入ってすぐ攻撃を仕掛けていた。行けると思って攻めた?

 「そうですね、コーチからもプレーで何回か声かけられて、僕に任されるというか、そういう中で。まあ、ミスも多かったんですけど、決められるところは決められたんで良かったんじゃないかなと思います」

 ――相手のドライブに対しは体張ってのディフェンス…。

 「ディフェンスもいろんなこと言われているんですけど、僕もディフェンスはすごい好きというか、そういう部分はあるんで、プライドは持っている部分はあるんで。そういうところで今日は何回か、ブロックとかディフェンスの部分で良いところが見せられて良かったんじゃないかなと思います」

 ――オフェンス、ディフェンス面での課題を挙げるとしたら?

 「やっぱりもっとアグレッシブに行くっていうのもありますけど。コートのスペーシングが違うんで、そういうところで、フィルムとか見て、しっかりコーチたちと学んでいくのと。チームでやっていくので、個人個人でどういうのが好きだとか、嫌いだというのをしっかり学んでいってやりたいと思います」

 ――比江島選手と対戦したが?

 「そうですね、すごい楽しみにしていて。たぶん比江島さんが出た時に僕が下がってしまったんですけど、僕がすぐコートに戻ってきたので。多分コートに一緒に立てたのは1分、2分くらいだったような気がするんですけど、そういう期間出れたのが凄いなと思いますし。今までに日本人がNBAでこういうふうにコートに立つこともないと思うので、大きな瞬間だったんじゃないかなと思います」

 ――渡辺雄太選手も活躍しているが?

 「雄太さんもテレビとかでよく見るんですけど、すごいアグレッシブにいっているので、チームを引っ張っていってきている感じの(プレー)が見られてくるので。そういうところで僕も、もっと頑張ろうと思えるので良いですね」

 ――前半は重そうに見えた。

 「5対5をずっとやっていなくて、やっぱり久しぶりにやると、ゲームの感覚とかも違うので。後半はそこを盛り返せてできたんじゃないかなと思います」

 ――体は?

 「体は全然。もうちょっと体づくりはしないといけないと思いますけど、そんなに悪くはない」

 ――(ペリカンズのドラフト全体1位指名)ザイオン(ウィリアムソン)との対決は実現しなかった。

 「サマーリーグを2試合連続でプレーする選手はあんまりいないので、僕は(対戦)ないんだと分かっていたんですけど。ケガもしたっていう話だった。やっぱりそういうふうに同じドラフトのクラスで、そういう選手とやる(対戦する)ってことは僕も刺激になりますし、これからもいろいろそういうチャンスが出てくると思うので楽しみです」

 ――自分らしいプレーができたのはいつ頃から?

 「試合の中でですか?前半はやっぱり、すごい5対5の感覚を戻すというかそういう感じで(時間が)かかったんですけど。後半からはしっかりディフェンスから良い出だしで出て、オフェンスでも僕がミドルシュートとか、そういうダンクとかも決められて、そういうところから戻ってきたんじゃないかなと思います」

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