ラプターズのレナードとサンダーのジョージがクリッパーズへ移籍 史上まれにみる超大型補強

[ 2019年7月7日 09:37 ]

クリッパーズへの移籍が確実視されているラプターズのレナード(AP)
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 NBAファイナルでラプターズを初優勝に導き、MVPとなったフォワードのカワイ・レナード(28)がクリッパーズに移籍することが濃厚になった。スポーツ専門局のESPNやAP通信が報じているもので、クリッパーズが6日にサンダーの主力フォワード、ポール・ジョージ(29)をトレードで獲得したのを受けて同球団はレナードとの商談を成立させる見込み。正式合意には至っていないが、交渉がまとまればファイナルでMVPとなった選手がオフに移籍するのはこれが史上初めてとなる。

 クリッパーズはフォワードのダニロ・ガリナリ(30)と2季目のガード、シェイ・ギルジャスアレクザンダー(20)の2選手に加え、4つのドラフト1巡目指名権をサンダーに放出。サンダーのジョージは今季リーグ2位の28・0得点を挙げ、2・21スティールはリーグ1位。シーズン終了後にはオールNBAのファーストチーム(ベスト5)に選出されており、クリッパーズはレナードを含めて攻守両面で力を発揮できるリーグ屈指のフォワードを同時に獲得するという史上まれに見る超大型補強をやってのけた。

 これを受けて主要ブックメーカーでは来季の優勝候補筆頭に、1970年のリーグ加盟以来、西地区決勝にすら進出したことのないクリッパーズを挙げ、優勝オッズは4・0倍。2番目はペリカンズからアンソニー・デービス(26)を獲得したレイカーズで5・5倍、3番目は昨季最高勝率を残したバックスで7・5倍となっている。

 なおドラフトで八村塁(21)を獲得したウィザーズはセンターのドワイト・ハワード(33)をC・J・マイルス(32)との交換で渡辺雄太(24)が所属しているグリズリーズに放出。2004年のドラフトで全体トップに指名され、リバウンド王5回、ブロックショット王2回のハワードは腰を痛めて昨季は9試合にしか出場していなかった。またレイカーズはウォリアーズからFAとなっていたセンターのディマーカス・カズンズ(28)と1年契約を締結。デービスに続いてフロントコート陣の補強を敢行した。

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