錦織3回戦進出 聖地初センターコートでストレート白星

[ 2019年7月5日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第4日 ( 2019年7月4日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン第4日 ノリー戦の第3セット、ポイントを決めガッツポーズをする錦織(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク7位で第8シードの錦織圭(29=日清食品)は世界55位のキャメロン・ノリー(23=英国)を6―4、6―4、6―0で下し、4年連続となる3回戦進出を決めた。ツアー通算4勝10敗と苦手な英国勢を退け、聖地のセンターコートで初のストレート勝ち。ツアー区切りの通算400勝目を懸け、3回戦は世界71位のスティーブ・ジョンソン(29=米国)と対戦する。

 聖地のセンターコートで喝采を浴びたのは、地元のノリーではなく錦織だった。初対戦の格下をわずか1時間48分で粉砕。3日前に女子1回戦で大坂なおみが姿を消した場所で、番狂わせは許さなかった。「(プレーは)良かったと思う。特に最後のセットは完璧。アグレッシブなプレーができた。彼の浅くなったボールを攻めていけた」と手応えを口にした。

 完璧な試合運びだった。初ブレークを許した直後の第1セット第7ゲームで、すぐブレークバック。3―4から一気に4ゲームを連取した。動揺を見せた挑戦者の機微を見逃さず、巧みなリターンと要所でのドロップショットがさえ、第3セットは6―0。対英国勢はツアー通算4勝10敗、4大大会では1勝3敗というデータも杞憂(きゆう)だった。

 武者震いしていた。伝統のセンターコートに、実際に立つのは4回目。「センターコートへの道のりは他にはないスペシャルな感覚。その道のりでやる気を感じた」と振り返る。10年にはナダルに完敗し、昨年は初めて進んだ準々決勝でジョコビッチに屈した。多くを教えてくれた聖地の中心で、初のストレート勝ちとなった。

 2年連続の4回戦進出を懸けた次戦は過去4戦4勝のジョンソンと激突する。「彼は芝では強い。いいサーブを持っている。しっかり準備して臨みたい」。初戦から2試合連続のストレート勝ちで、エネルギーは十分残っている。経験を積み重ねた錦織が、力強く進撃する。

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