千葉真子さん「教えていただいたことは生き続ける」、小出さん通夜

[ 2019年4月28日 23:31 ]

小出義雄さん通夜に参列した千葉真子さん(撮影・西川祐介)
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 24日に肺炎のため、80歳で死去した陸上女子長距離の名指導者、小出義雄さんの通夜が28日、千葉県佐倉市のさくら斎場で営まれた。白と緑の花で飾られた祭壇は00年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(46)ら多くの教え子と高地合宿を行った米コロラド州ボルダーの雪山をイメージ。生前に「何かあったら使ってくれ」と語っていたお気に入りの笑顔の写真も飾られ、約1000人の弔問客が足を運んだ。

 多くの教え子も参列し、03年世界選手権女子マラソン銅メダリストの千葉真子さん(42)は「心にポッカリ穴が開いた気持ち」と涙をこらえながら語った。現役時代の思い出については「(小出さんの)門を叩いて、記録が悪くなってしまった。監督に“あと2回、全力でやってダメなら引退します”と伝えた」という。小出さんと対話を重ねながら練習を積み、03年1月の大阪国際女子マラソンで自己記録をマーク。「高橋尚子さんや有森裕子さんを育てた名伯楽でありながら、若い選手に耳を傾けてくれた。器の広さを感じた」と振り返り、「教えていただいたことは生き続ける。監督の魂を受け継いでいけたら」と話した。

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2019年4月28日のニュース