【砂村光信 視点】松田が安定感あるゲームメイク見せた

[ 2019年4月28日 08:17 ]

ラグビー国内強化試合最終戦   ウルフバック51―38ウェスタンフォース ( 2019年4月27日    秩父宮ラグビー場 )

前半 パスを受けるウルフパック・松田(左)(撮影・久冨木 修)
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 自らボールを運べる松田だが、この日はゲームメーク重視で安定感があった。アタックラインが外に流れた前半から、後半はCTBを内側に走らせて的を絞らせなかった。ハーフタイムにコーチの指示もあったと思うが、前後半で切り替えたところは評価できる。後半4分のレメキのトライにつながる場面も浅いラインで2人飛ばしのパスを出した松田の好判断が光った。

 課題を挙げるとすれば、インプレー中のキックの蹴り方。田村の場合は動きながら蹴るため、相手にとっては守りにくい。松田は動きが止まるためプレッシャーを受けやすく、改善の余地があるだろう。瞬間的な判断力、ディフェンス時の選手の使い方も、現状では経験豊富な田村が上。W杯までにもっと場数を踏んでほしい。

 個人技で崩されトライを許したディフェンスには、やや不安を感じた。4年前は春からチームをつくって強化した。選手層を厚くするのも重要だが、そろそろチームをつくる時期ではないだろうか。 (元U―23日本代表監督)

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2019年4月28日のニュース