御嶽海 春場所は“ぶっつけ本番” 左大腿の回復遅れ 出羽海親方は心配

[ 2019年3月7日 13:21 ]

朝稽古を終えて、一息つく御嶽海
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 大相撲の小結・御嶽海(26=出羽海部屋)が、春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)を“ぶっつけ本番”で迎えることが確実になった。御嶽海は1月の初場所6日目の取組で左脚の大腿を痛め途中休場しながら、終盤に再出場して勝ち越している。

 「不安は少し残るけど、押した感じは変わっていなかった。初日をとってみるまで、調子は分からないですね」

 大阪府堺市内に構える部屋で7日、朝稽古。若い衆と立ち合いの当たりを確認したり、胸を出したりして体を動かしたが、相撲はとらなかった。

 普段の場所前は出稽古などで相撲をとってから本場所に臨むが、この春場所前はまったく相撲をとっていない。「もうちょっと早く治ると思っていた」という患部の回復が予想以上に遅れている。

 そのため、稽古での実戦的な動きは回避。その分、基礎運動を多めにやって補っている。

 左脚の状態については「横に動かされたときに痛みがある」と説明。それでもポジティブな思考回路は変わらない。

 休場の選択肢は「ない」と明言。番付上、初日の取組が横綱戦になることも濃厚だが「楽しみです。ケガしている中で、どれだけできるか。なかなかできない経験だと思う」と明るくふるまった。

 対照的に師匠の出羽海親方(元幕内・小城ノ花)の表情は曇りがち。負け越せば、13場所連続で守り通してきた三役からの陥落もあり得るだけに、「相撲勘は鈍る。とってみないとわからない。(稽古で)押していても本場所の一番は、もっと負担がかかる。ひどくならなければいいんだけど」と心配した。

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2019年3月7日のニュース