大関・高安 千代大龍と40番の猛稽古「まだまだ行ける感じがあった」

[ 2019年3月7日 13:59 ]

ファンに取り囲まれる鶴竜(中央)
Photo By スポニチ

 大相撲の大関・高安(29=田子ノ浦部屋)が7日、大阪市東成区の時津風部屋に出向き、幕内・正代(27=時津風部屋)、同じく出稽古に来た幕内・千代大龍(30=九重部屋)と計40番の猛稽古を行った。

 横綱・鶴竜(33=井筒部屋)が正代と10番取った後に土俵に入り、まずは正代と9番。左四つからの厳しい攻めで全勝すると、千代大龍に声を掛けた。191キロの巨体をぶつけてくる相手と胸を合わせると次第にボルテージが上がっていった。高安の「もう一丁」の声に千代大龍が「ごっつあんです」と応じ、ひたすら三番稽古が繰り返された。結局、千代大龍とは31番で19勝12敗。仕上げのぶつかり稽古が終わるまで、高安はちょうど1時間、土俵に上がり続けた。

 「いい稽古ができた」と充実感を漂わせながらも、40番取っても息は上がっておらず、「まだまだ行ける感じがあった」と言い切った。途中、疲れが見えてきた千代大龍に「遠慮しなくていいよ」と求める場面もあった。「力を抜かれても、こっちの稽古にならないし。終盤でもいい当たりをしてくれたのでありがたい」と全力で当たってきた相手に感謝した。

 右上手を取れば本来の力が発揮される。まわしに手が届かないと、一気に攻め込まれる場面もあった。「自分の十分な体勢になるのが課題。直す点はたくさんある。細かいところをしっかり見つめ直していきたい」。今年の目標に「優勝」「横綱昇進」を掲げているだけに、現状には満足していなかった。

 初優勝を狙う春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた本格的な稽古はこの日で終了。「明日、明後日、しっかり調整して、ちゃんとケアして初日を迎えたい」と残り2日間で万全の態勢を整える。

続きを表示

2019年3月7日のニュース