荒磯親方、トークショーで“白鵬”を語る「雰囲気、取り口が全然違った」

[ 2019年3月7日 05:30 ]

園田競馬場で行われたトークショーで笑顔を見せる荒磯親方
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 大相撲の元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32=本紙評論家)が6日、所属する田子ノ浦部屋の宿舎がある兵庫県尼崎市の園田競馬場でのトークショーに参加した。現役時代に横綱・白鵬と対戦した際の心境などを明かすとともに、弟弟子の大関・高安の春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)での活躍に期待した。

 多くを語らなかった“稀勢の里時代”とは異なり、「少しでも相撲の良さを伝えるように頑張っていく」という荒磯親方は冗舌だった。第5レース終了後、場内ステージに集まった約300人の来場者を前に、現役時代の秘話なども語った。

 白鵬との一番は、ファンにとって最も楽しみな取組の一つだった。司会者から、白鵬について振られると「40回以上優勝しているし、土俵での雰囲気、取り口は(他の力士と)全然違った。相撲を取る前に、のまれないように考えていた」と現役時代の心境を吐露した。

 相撲協会の指導普及部に配属された今場所は、場内警備などの職務に就く。NHKの大相撲中継では、7日目に解説を務めることになった。「ほとんどが対戦している力士。その時に思ったことや、対策していたことなどを伝えていければ」と抱負を語った。力士の精神面についても伝えていく意向で、この日は「蹲踞(そんきょ)の時点では勝負が決まっている」という興味深い話も明かした。

 春場所に向けた稽古では、弟弟子の高安と連続で相撲を取る三番稽古を行ってきた。現役時代は自分のための稽古だったが、現在は高安の稽古相手に変わった。番付発表以降、100番近く相撲を取って感じたのは「非常にいい調整ができている」ということ。「今場所は期待してもらっていい。優勝できる力はある。いい成績を残せると思う」。大きな期待を込めながら、初優勝を狙う高安を本命に推した。

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