元貴ノ岩を不起訴 付け人傷害問題「被害者が刑事処罰を望んでいない」

[ 2019年3月7日 17:17 ]

 大相撲の元幕内貴ノ岩(29)=本名アディヤ・バーサンドルジ、モンゴル出身=が巡業先の福岡県内で昨年12月、付け人に暴力を振るった問題で、県警行橋署が傷害容疑で元貴ノ岩を書類送検し、福岡地検小倉支部が不起訴処分としていたことが7日、分かった。書類送検は2月26日で、不起訴は同28日。

 日本相撲協会によると、元貴ノ岩は昨年12月4日夜、宿舎の行橋市のホテルで、付け人を務める弟弟子を平手と拳で4、5回殴った。協会の聴取に、頼んでいた風邪薬を付け人が忘れて言い訳をしたことが理由だと説明。同月7日、責任を取って引退した。

 地検小倉支部は、不起訴の理由を「被害者が被疑者の刑事処罰を望んでいないことなどを考慮した」と説明している。

 相撲協会広報部は「現在は協会員ではないので、コメントすることはできない」とした。

 元貴ノ岩は、2017年の元横綱日馬富士による傷害事件では被害者だった。

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2019年3月7日のニュース