天理大が帝京大の10連覇阻止 島根&久保の幼なじみコンビが勝利に貢献

[ 2019年1月2日 20:22 ]

第55回全国大学ラグビー選手権準決勝   天理大29―7帝京大 ( 2019年1月2日    東京都・秩父宮ラグビー場 )

<帝京大・天理大>帝京大に勝利し、歓喜の天理大フィフティーン(撮影・吉田 剛)
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 天理大の幼なじみコンビが帝京大の10連覇阻止に貢献した。フッカー島根一磨主将(4年)とWTB久保直人(4年)は、「やまのべラグビー教室」に通った小学校時代からのチームメイト。天理中、天理高でも同じ釜の飯を食ってきた。

 久保は前半11分に右サイドを突破して、先制トライ。19―7の後半18分は、中央ライン付近でのスクラムから中央を突破し、ゴール前へ。No・8マキシのトライを呼んだ。50メートル5秒9の快足で再三のチャンスメークをした。今年、フランカーからフッカーに転身した島根は、スクラムでチームを支えた。

 2人には共通の思い出がある。中学3年の時に、天理大―帝京大の決勝戦を観戦した。天理市から出た日帰りの“弾丸バスツアー”で応援に駆けつけた。

 日本代表候補のSO・CTB立川理道(クボタ)率いるチームが、当時2連覇中だった王者を12―15と追い詰めた一戦を見て、「感動をした」と口を揃える。天理大へ進む大きな動機になった。

 時がたち、自分たちが帝京大と当たる巡り合わせに「あのときは、自分がまさかこの場面に立てると思っていなかった」と久保。昨年9月に左手甲を骨折し、2カ月間の戦線離脱。「ケガをしたときは落ち込んで悩んだ」という苦境を脱したエースの活躍で、初の日本一に王手をかけた。

 12日の決勝(秩父宮)は明大とぶつかる。

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2019年1月2日のニュース